異常に関するアラートを制限する場合を除き、異常検知を有効にする必要はありますが、構成する必要はありません。異常検知を有効にすると、根本原因の自動分析も有効になります。

異常検知と根本原因の自動分析は SaaS のお客様のみが使用できます。

異常検知の有効化

異常検知は各アプリケーションで個別に有効にします。

  1. [Alert & Respond] [> Anomaly Detection] で、ドロップダウンから目的のアプリケーションを選択し、異常検知を [ON.] に切り替えます。Anomaly Detection Toggle
    異常検知を有効にした後、異常検知と根本原因の自動分析が使用可能になるまでには、48 時間かかります。その間、アプリケーションのビジネストランザクションで機械学習モデルがトレーニングされます。
  2. [Alert & Respond] [> Anomaly Detection ][Model Training] を選択して [Business Transaction] トレーニングステータスを表示します。
    Business Transaction Model Training
    この表で、[Business Transaction] のトレーニングステータスについて説明します。

    ステータス意味
    In Trainingそのビジネストランザクションでモデルのトレーニングが進行中です。
    Readyモデルトレーニングが完了し、ビジネストランザクションは正常です。
    Warningモデルトレーニングは完了していますが、ビジネストランザクションで、トレーニング期間中に 1 つ以上の警告レベルの異常が発生しています。
    Criticalモデルトレーニングは完了していますが、ビジネストランザクションで、トレーニング期間中に 1 つ以上の重大レベルの異常が発生しています。
    Not Availableモデルトレーニングが完了していないため、ビジネストランザクションで異常検知が表示されません。

    モデルのトレーニングは、異常検知が有効である限り継続されます。Business Transactionへのトラフィックがその日のトレーニングの妨げになるのに十分な時間中断された場合、異常検知は過去 7 日間のモデルを使用して機能し続けます。 

    サンプルサイズが非常に小さく、結果として得られるモデルが信頼できないため、CPM が非常に低いBusiness Transactions向けにトレーニングされた機械学習モデルはありません。

異常のモニタリング

  1. [Applications > Business Transactions] で、目的のBusiness Transactionを選択します。
  2. [Health] 列の [Warning] または [Critical] アイコンをクリックします。
    Business Transactions Health
    そのビジネストランザクションの正常性ルール違反と異常のリストが表示されます。
    Health Rule Violations and Anomalies
  3. 異常のリストは複数の方法で表示できます。異常のモニタリングには、AppDynamics の操作方法が反映されます。次のいずれかのオプションを選択し、根本原因の自動分析の結果が含まれる詳細表示を開きます
    • ツールチームのためにツールをセットアップして検証する場合は、
      [Alert & Respond > Anomaly Detection >Anomalies
      Tools Anomalies] で異常の詳細を表示します。
    • アプリケーション運用チームのためにアプリケーションをモニタする場合は、次の手順を実行します。
      • [Applications > Events] で、異常が含まれるように [Event Types] をフィルタリングします。
        Application Anomalies
      • [Applications > Troubleshoot > Violations & Anomalies] で、異常が含まれるように [Event Types] をフィルタリングします。
        Event Type Anomalies

正常性ルールによってトリガーされるようポリシーを構成する方法と同じように、異常によってトリガーされるようポリシーを構成できます。 


異常検知の構成

デフォルトでは、異常検知により、アプリケーション内のすべてのビジネストランザクションのすべての異常についてアラートが発生します。

異常検知を構成することで、異常を明らかにする対象を、指定した組み合わせのビジネストランザクションとシビラティ(重大度)にすることができます。この構成は、確認するアラートをより少なく、より絞り込みたい場合に行います。

根本原因の自動分析は有効にしたり、構成したりする必要がありません。

異常検知を構成するには

  1. [Configure Anomaly Detection] をクリックして構成ダイアログを開きます
    Configure Anomaly Detection
  2. 必要に応じて、異常検知がアラートを発するBusiness Transactionsを制限します。
    • デフォルト(All Business Transactions)を示します
      Select Business Transactions
  3. 必要に応じて、アラートを Warning または Critical のいずれかのシビラティ(重大度)のみに制限します
    • デフォルト(すべてのシビラティ(重大度)。つまり Warning と Critical の両方)を示します
      Select Alert Severity