Docker エンジンでの PSA の設定

インストール zip ファイルに含まれている自動化スクリプトを使用して、Docker エンジンで PSA を設定できます。インストールコマンドを実行すると、スクリプトによって docker イメージが自動的に構築され、PSA が展開されます。

サポートされるオペレーティングシステム

• Linux（CentOS および Ubuntu）
• Intel または M1 プロセッサを搭載した macOS

• Windows
  

  

  自動化スクリプトを使用した PSA のインストールは、Windows ではサポートされていません。Windows に PSA をインストールするには、「PSA の手動展開」を参照してください。

プロキシサーバーの設定は、Docker エンジンではサポートされていません。

次の表は、Kubernetes と Docker での PSA のインストールの違いを示しています。

PSA インストールファイルのダウンロード

PSA インストール zip ファイルを、Cisco AppDynamics ダウンロードセンターまたはベータアップロードツールからダウンロードします。このファイルには、sum-chrome-agent、sum-api-monitoring-agent、sum-heimdall、Helm チャート、および自動化スクリプトの Docker ファイルが含まれています。sum-chrome-agent、sum-api-monitoring-agent、および sum-heimdall のイメージをビルドする場合は、Docker がインストールされていることを確認します。インストールされていない場合は、ここから Docker をダウンロードしてインストールできます。

自動化スクリプトを使用した PSA の展開は、Windows ではサポートされていません。Windows で PSA を展開するには、次を参照してください。

Docker での PSA の展開

1. PSA インストール zip ファイルを解凍します。

2. 次のコマンドを実行して、Docker エンジンで PSA をインストールします。
   

   ./install_psa -e docker -v -u <Shepherd-URL> -a <EUM-account> -k <EUM-key> -c <location-code> -d <location-description> -t <location-name> -s <location-state> -o <location-country> -i <location-latitude> -g <location-longitude> -p <PSA-tag> -r <heimdall-replica-count> -z <agent-type> -m <chrome-agent_min/max-memory> -n <API-agent_min/max-memory> -x <chrome-agent_min/max-CPU> -y <API-agent_min/max-CPU>

   CODE

   サンプルのインストールコマンドを次に示します。
   

   ./install_psa -e docker -v -u <Shepherd-URL> -a <EUM-account> -k <EUM-key> -c DEL -d Delhi -t Delhi -s DEL -o India -i 28.70 -g 77.10 -p 23.5 -r 1 -z all -m 100Mi/500Mi -n 100Mi/100Mi -x 0.5/1.5 -y 0.1/0.1

   CODE

次の表では、コマンドでのフラグの使用について説明します。説明のアスタリスク（*）は、必須パラメータを示しています。

PSA のモニター

Heimdall コンテナと Ignite コンテナの CPU とメモリの使用率をモニターするには、次のコマンドを実行します。

./monitoring_psa

PSA の手動展開

次の操作を行ってください。

1. エージェント Docker イメージをプルします。
   

   docker pull appdynamics/heimdall-psa docker pull appdynamics/chrome-agent-psa docker pull appdynamics/api-monitoring-agent-psa

   CODE

    

2. ./docker-psa/appdynamics に移動して、onprem.yaml ファイル内の次の詳細を更新します。
   • シェパード URL
   • EUM ログイン情報
   • 登録ロケーション
   • エージェントタグ
     

     以下は、onprem.yaml ファイルで編集する必要がある設定キーと値のペアです。

     Web モニタリング PSA：

     設定キー	値
     chromeAgent > image	<agent-tag>
     shepherd > url	シェパード URL
     shepherd > credentials	ログイン情報
     shepherd > location	agent location

     API モニタリング PSA：

     設定キー	値
     apiMonitoringAgent > image	<agent-tag>
     shepherd > url	シェパード URL
     shepherd > credentials	ログイン情報
     shepherd > location	agent location

3. ./docker-psa に移動して、docker-compose.yaml ファイル内の Heimdall タグを更新します。

   設定キー	値
   heimdall > image	<heimdall-tag>

4. Docker の作成を実行します。

   docker-compose up -d

   CODE

PSA のアップグレード

PSA をアップグレードするには、次の手順を実行します。

1. PSA インストール zip ファイルをダウンロードして解凍します。

   

   upgrade_psa -h コマンドは、指定できるパラメータを表示します。

2. 次のコマンドを実行します。

   ./upgrade_psa -d -v <PSA-release-tag>

   CODE

次の表では、コマンドでのフラグの使用について説明します。説明のアスタリスク（*）は、必須パラメータを示しています。

PSA のアンインストール

PSA をアンインストールするには、次のコマンドを実行します。

./uninstall_psa -e docker -p