• Minikube は単一のマシンにインストールされます。したがって、Minikube で PSA を設定する場合は、スケーラブルでも高可用性でもありません。
  • 機能的には、Minikube の PSA と AKS、EKS、またはその他の Kubernetes クラスタの PSA に違いはありません。

このページでは、Minikube での Web モニタリング PSA の設定について説明します。

(オプション)プロキシサーバーの設定

プロキシサーバーの設定は、Web モニタリング PSA でのみサポートされています。

プロキシサーバーを設定すると、すべてのドメインに適用されます。特定のドメインに対してのみプロキシサーバーを設定するには、次の手順を実行します。

  1. sum-chrome-agent/agent ディレクトリに移動します。
  2. chrome.py ファイルを開きます。
  3. 次の文字列に移動します。

    if self._proxy_server: 
    chrome_options.add_argument('--proxy-server={}'.format(self._proxy_server))
    CODE
  4. 次の詳細を追加します。

    bypass_list = ["*abc.com", "*xyz1.com", "*xyz2.com"]
    chrome_options.add_argument('--proxy-bypass-list=%s' % ";".join(bypass_list))
    CODE

    bypass_list で指定したドメイン URL は、プロキシサーバーにリダイレクトされません。bypass_list に任意の数のドメインを追加できます。他のすべての指定されていないドメイン URL は、プロキシサーバーにリダイレクトされます。

  5. values.yaml ファイルでプロキシサーバーのアドレスを指定します。「キーと値のペアの設定」を参照してください。

    docker イメージのビルド後に bypass_list に変更を加えた場合は、docker イメージを再ビルドする必要があります。

Minikube での PSA の展開

PSA インストール zip ファイルを、Appdynamics ダウンロードポータルまたはベータアップロードツールからダウンロードします。このファイルには、sum-chrome-agent、sum-api-monitoring-agent、sum-heimdall、Helm チャート、および自動化スクリプトの Docker ファイルが含まれています。sum-chrome-agent、sum-api-monitoring-agent、および sum-heimdall のイメージをビルドする場合は、Docker がインストールされていることを確認します。インストールされていない場合は、ここから Docker をダウンロードしてインストールできます。

以下の手順を実行して、PSA をインストールします。

  1. PSA インストール zip ファイルを解凍します。
  2. 次のコマンドを実行して、Minikube で PSA をインストールします。

    ./install_psa -e minikube -l -v -u <Shepherd-URL> -a <EUM-account> -k <EUM-key> -c <location-code> -d <location-description> -t <location-name> -s <location-state> -o <location-country> -i <location-latitude> -g <location-longitude> -p <PSA-tag> -r <heimdall-replica-count> -z <agent-type> -m <chrome-agent_min/max-memory> -n <API-agent_min/max-memory> -x <chrome-agent_min/max-CPU> -y <API-agent_min/max-CPU> -b <heimdall_min/max-memory> -f <heimdall_min/max-CPU> -q <ignite-persistence>
    CODE

    サンプルのインストールコマンドを次に示します。

    ./install_psa -e minikube -u https://sum-shadow-master-shepherd.saas.appd-test.com/ -a ati-master-saas-nov3 -k abbf9f9f-4e62-48fb-bea1-79deb24243b3 -c DEL -d Delhi, -t Delhi -s DEL -o India -i 28.70 -g 77.10 -p 23.5 -r 1 -z all -m 100Mi/500Mi -n 100Mi/100Mi -x 0.5/1.5 -y 0.1/0.1 -b 2Gi/2Gi -f 2/2 -q true
    CODE

次の表では、コマンドでのフラグの使用について説明します。説明のアスタリスク(*)は、必須パラメータを示しています。

フラグ説明
-e

環境

たとえば、Docker、Minikube、または Kubernetes などです。

-lMinkube 環境にイメージをロードします。
-vデバッグモード
-u

*シェパード URL

たとえば、 https://sum-shadow-master-shepherd.saas.appd-test.com/

-a

*EUM アカウント

たとえば、 Ati-23-2-saas-nov2

-k

*EUM キー

たとえば、以下のとおりです。2d35df4f-92f0-41a8-8709-db54eff7e56c

-c

*ロケーションコード

たとえば、デリーの場合は DEL、ニューヨークの場合は NY

-d

ロケーションの説明

たとえば、 'Delhi, 100001'

-t

*ロケーションの都市

たとえば、Delhi

-s

*ロケーションの州

たとえば、カリフォルニアの場合は CA

-o

*ロケーションの国

たとえば、India、United States

-i

ロケーションの緯度

たとえば、デリーの場合は 28.70

-g

ロケーションの経度

たとえば、デリーの場合は 77.10

-p

*PSA リリースタグ

たとえば、 23.5

-rHeimdall レプリカ数
-z

エージェント タイプ

たとえば、web、api、または all

-m

sum-chrome-agent の Mi/Gi の最小/最大メモリ
-nsum-api-monitoring-agent の Mi/Gi の最小/最大メモリ
-x   sum-chrome-agent の最小/最大 CPU
-y  sum-api-monitoring-agent の最小/最大 CPU
-bsum-heimdall の Mi/Gi の最小/最大メモリ
-f sum-heimdall の最小/最大 CPU
-qtrue または false を指定して、Ignite Persistence を有効または無効にします。 


Kubernetes クラスタのモニタリング

ダウンロードした zip 内の Helm チャート sum-psa-monitoring.tgz により、モニタリングスタックがインストールされます。この Helm チャートは、Private Simple Synthetic Agent をモニタするためのカスタム Grafana ダッシュボードとともに kube-prometheus-stack をインストールします。

この展開のモニタリングはオプションです。ただし、クラスタをモニターして正常性を定期的に確認することを強く推奨します。  

モニタリングスタックのインストール

  1. 別の monitoring 名前空間を作成するには、次のように入力します。

    kubectl create namespace monitoring
    CODE

    設定オプションを確認するには、次のように入力します。

    helm show values sum-psa-monitoring.tgz &gt; values-monitoring.yaml
    CODE

    これにより、すべての設定オプションを含む values-monitoring.yaml ファイルが生成されます。Helm チャートのインストール中に生成された values-monitoring.yaml ファイルを変更して渡すには、次のように入力します。

    helm install psa-monitoring sum-psa-monitoring.tgz --values values-monitoring.yaml --namespace monitoring
    CODE
  2. モニタリングスタックをインストールした後、(クラスタ内で実行される)Grafana を起動してダッシュボードを表示できます。クラスタの外部から Grafana にアクセスするには、ポートフォワーディングを設定するか、Ingress を設定します。ローカルにアクセスするようにポートフォワーディングを設定するには、次のように入力します。

    kubectl port-forward svc/psa-monitoring-grafana 3000:80 --namespace monitoring
    CODE
  3. ブラウザから localhost:3000 を起動し、デフォルトのログイン情報(ユーザ名:admin、パスワード:prom-operator)を使用して、ログインします。Private Simple Synthetic Agent という名前のダッシュボードに、Kubernetes クラスタ、Apache Ignite、Heimdall、および実行中の測定に関する詳細が表示されます。 

PSA のアンインストール

PSA をアンインストールするには、次のコマンドを実行します。

./uninstall_psa -e -p -m 
CODE

次の表では、コマンドでのフラグの使用について説明します。

フラグ説明
-e

環境

たとえば、Docker、Minikube、または Kubernetes などです。

-pPSA のみをアンインストールします。
-mPSA と Minikube をアンインストールします。