レポートサービスは、レポートの生成および送信を担当するスタンドアロン コントローラ プロセスです。コントローラはレポートサービスを使用して、1 回限りのレポートとスケジュール設定されたレポートの両方を送信します。レポートサービスの詳細については、「レポートサービスに必要なフォント」および「インストール設定」を参照してください。  

サービスの構成

レポートサービスは、<Controller home>/reporting_service/reports/config ディレクトリにあるファイルを使用して構成できます。レポートサービスの動作は、user-config.json ファイルで構成します。user-config.json に加えた構成変更は、default-config.json で指定されたデフォルトの動作を上書きします。ロードタイムアウトなどのプロパティを構成できます。  

レポートサービスは、以下のディレクトリにあるファイルを使用して構成できます。

<Controller home>/reporting_service/reports/config

レポートサービスの動作は、user-config.json ファイルで構成できます。user-config.json に加えた構成変更は、default-config.json で指定されたデフォルトの動作を上書きします。 

HTTP または HTTPS ポートの無効化

一部のオンプレミスインストールでは、http または https 接続を無効にすることができます。これは、リスニングポートの設定に使用されるのと同じ reportServer:port 構成値を使用して実行されます。default-config.json のインストールには、ポートに関する次の値があります。

"reportServer": {
        "port": "8020",
        "portSecure": "8021",
     }
CODE


localhost システムの https を無効にするには、「portSecure」を「0」に変更します。

"reportServer": {
        "port": "8020",
        "portSecure": "0",
     }
CODE

または、セキュリティ上の理由から https および http を強制する場合は、「port」を「0」に変更できます。

 "reportServer": {
        "port": "0",
        "portSecure": "8021",
     }
CODE

変更後、次のようにレポートサーバーを停止して起動します。

Windows:

cd <installroot>\controller\reporting_service\reports\bin
  reports-service.sh stop
  reports-service.sh start
CODE


Linux/Mac:

cd <installroot>/controller/reporting_service/reports/bin
  ./reports-service.sh stop
  ./reports-service.sh start
  ./reports-service.sh list
CODE

reporting-server.log には、起動時のポート設定に関する情報が含まれています。

レポートサービスのポートリスニングを localhost に制限する

多くのオンプレミスインストールでは、レポートサービスのノードサーバーのリスニングポートを制限し、localhost 接続のみをリッスンすることがあります。これらの要求は、ネットワークには送られません。これは、listen ホスト名パラメータの設定に使用される reportServer:portHostname および reportServer:portSecureHostname 値を使用して実行されます。default-config.json インストールでは、ポートホスト名の値にこれらの値が設定されています。以下にポートとともに示します。

デフォルト値は次のとおりです。

"reportServer": {
      "port": "8020",
      "portHostname" : "",
      "portSecure": "8021",
      "portSecureHostname" : ""
    },
CODE

reporting-server.log には、起動時のホスト名設定に関する情報が示されています。
次に示すように user-config.json で port*Hostname フィールドに「localhost」を追加すると、レポートサービスは同じホストにインストールされているコントローラに接続しなくなります。

"reportServer": {
        "portHostname" : "localhost",
        "portSecureHostname" : "localhost"
    },
CODE


変更後、次のようにレポートサーバーを停止して起動します。

Linux/Mac:

cd <installroot>/controller/reporting_service/reports/bin
  ./reports-service.sh stop
  ./reports-service.sh start
  ./reports-service.sh list
CODE


Windows:

cd <installroot>\controller\reporting_service\reports\bin
  reports-service.bat stop
  reports-service.bat start
CODE

構成可能なプロパティの詳細については、default-config.json を参照してください。

サービスの起動と停止

レポートサービスは、コントローラから独立して起動または停止することができます。コントローラのホームディレクトリで次のコマンドを実行します。

Enterprise Consoleを使用する場合、コントローラを起動または停止すると、レポートサービスも起動または停止されます。

レポート サーバーの起動と停止の詳細については、「コントローラー レポート サービスの起動または停止」を参照してください

レポートサービスの正常性チェックはいずれかの方法で行います。

  • タスクマネージャまたはアクティビティモニタでレポートサービスのプロセスが起動していることを確認します。
  •  次のcurlコマンドをレポートサービスのサーバ上で実行して確認します。 
curl -v http://localhost:<port of Reporting Service>
CODE

ログの確認

レポートサービスは、コントローラのホームディレクトリで以下のログを使用します。

  • /logs/reporting-server.log)。レポートメールが送信されたかどうか、およびユーザーからリクエストされたレポートオブジェクトの詳細が記録されます。
  • /reporting_service/reports/logs/reporting-process.log)。レポートサービスプロセスが開始されているかどうか、および例外が発生したかどうかを確認できます。このログファイルはLinuxのコントローラでのみ使用されます。

レポートサービスのトラブルシューティング

レポートの送信に失敗した理由を調査するには、server.log ファイルを開き、送信しようとしたレポートの runUUID を検索してください。その後、このレポートのログエントリを検索します。

一般的なレポートサービスの問題に対する解決策は以下のとおりです。

  • レポートサービスが実行中であることを確認してください。
  • サービスのデフォルトポートが8020(HTTPの場合)または8021(HTTPSの場合)であることを確認してください。
  • レポートサービスの起動に使用したユーザーアカウントが、コントローラの起動に使用したアカウントと同じであることを確認してください。