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実稼働EUMサーバーのインストール
インストーラは、次の 3 つの方法のいずれかを使用して実行できます。
- インタラクティブなコンソールモード
- GUI インストーラ
- サイレントインストーラ
GUIおよびサイレントインストールの方法を以下で説明します。インストーラをインタラクティブなコンソールモードで始めるには、-c
スイッチを使用してインストーラを起動します。コンソールモードは、GUI インストーラ画面に表示されるのと同等の情報を入力するよう求めます。
また、応答ファイルを使ってインストーラを起動(無人インストール)することもできます。詳細については、「サイレントインストーラを使用したインストール作業」を参照してください。
要件
- インストールを始める前に、配布されているインストーラをダウンロードして作業対象のマシン上で開いてください。EUM インストーラは AppDynamics ダウンロードセンターから取得できます。
エージェントから EUM サーバーへの接続を確保するため、AppDynamics では、ネットワークパス上で EUM サーバーの前にあり EUM サーバーに接続を転送するリバースプロキシで SSL トラフィックを終了させることを強く推奨します。ご使用のインストール環境でこれが不可能な場合は、HTTPS を EUM サーバーに直接接続できます。実稼働用カスタムキーストアの設定については、「EUMサーバーの保護」を参照してください。
イベントサービスをインストールし、HTTPSをサポートするように構成する場合、EUMサーバーのインストールを適切に完了させるための措置が必要になります。イベントサービスの証明書の構成が終わったら、分析を有効にしないままEUMサーバーをインストールしてください。次に「EUMサーバーの保護」ページで説明する手順に従って、EUM サーバーのキーストアに証明書をインストールします。イベントサービスプロパティで分析を構成したら、EUM サーバーを再起動します。
- Linux システムでは、
libaio
ライブラリをインストールしてから EUM サーバーをインストールする必要があります。「EUMサーバーの要件」を参照してください。
GUIインストーラを使用した実稼働デプロイ用EUMサーバーのインストール
EUM サーバーをインストールするマシン上でオンプレミス用の EUM インストーラを実行します。
以下のようにして、インストーラを起動します。
- コマンドプロンプトから、EUM インストーラをダウンロードしたディレクトリに移動します。
以下のように、ダウンロードしたインストーラスクリプトの権限を実行可能に変更します。
chmod 775 euem-64bit-linux-2.0.x.x.sh
スクリプトを実行します。
./euem-64bit-linux-2.0.x.x.sh
EUM インストーラをダウンロードしたディレクトリに移動し、インストーラを管理者として実行します。
euem-64bit-windows-2.0.x.x.exe
- [Welcome] 画面で、[Next ] をクリックして続行します。
- 使用許諾契約を最後までスクロールし、これに同意します。次に [Next] をクリックして先に進みます。
- 宛先ディレクトリを選択し、[Next] をクリックして続行します。
- インストールモードとして [Product] を選択します。このモードでマシンにEUMサーバーがインストールされます。AppDynamicsエンドユーザーモニタリングとAppDynamicsコントローラが別のホストにインストールされている場合にこの種別を使用してください。これを選択すると、対象のマシンにMySQLインスタンスが別個にインストールされます。[Next] をクリックします。
- データベースのセットアップ画面で以下の作業を行います。
新しい [Root User Password] を入力し、確認します。
- 新しい [eum_user Password] を入力し、確認します。
[Next] をクリックします。
ユーザー名とパスワードにはASCII文字を使用します。また、パスワードには「^」、「/」、「$」を使用できません。
- AppDynamicsエンドユーザーモニタリングのセットアップ画面で以下の作業を行います。
- 新しい [key store password] を入力し、確認します。
- [Next] をクリックしてから、[Finish] をクリックします。
これで、EUM サーバーの初期設定とセットアップが完了しました。それが終了すると、EUMサーバーが稼働します。
実行
AppDynamics EUM サーバーのインストールを完了するには、次の追加のインストール後タスクを実行する必要があります(最後の [AppDynamics End User Monitoring Setup Wizard] 画面に表示)。
- JVMオプションの構成
- EUMライセンスの設定
- ファイルでのイベントサービスプロパティの構成
- EUMサーバーとAppDynamicsコントローラとの接続
- EUMサーバーの保護 (カスタムキーストアの設定による)
EUMサーバーインストーラで構成されるのはHTTPポートのみです。
JVM オプションの構成
$APPDYNAMICS_HOME\EUM\eum-processor\bin\eum-processor-launcher.vmoptions
ファイルの JVM オプションを変更します。
-XX:+UseConcMarkSweepGC
-XX:+HeapDumpOnOutOfMemoryError
-XX:CMSInitiatingOccupancyFraction=50
-XX:NewRatio=1
-Xms4096m
-Xmx4096m
-DEUM_COMPONENT=processor
-Dlogback.configurationFile=bin/logback.xml
-Dcom.mchange.v2.c3p0.cfg.xml=bin/c3p0.xml
$APPDYNAMICS_HOME/EUM/eum-processor/bin/eum-processor
ファイルの JVM オプションを変更します。
# Add default JVM options here. You can also use JAVA_OPTS and EUM_PROCESSOR_OPTS to pass JVM options to this script.
DEFAULT_JVM_OPTS="\
\"-server\" \
\"-XX:+UseConcMarkSweepGC\" \
\"-XX:CMSInitiatingOccupancyFraction=50\" \
\"-XX:+HeapDumpOnOutOfMemoryError\" \
\"-XX:NewRatio=1\" \
\"-Xms4096m\" \"-Xmx4096m\" \
\"-DEUM_COMPONENT=processor\" \
\"-Dlogback.configurationFile=bin/logback.xml\" \
\"-Dcom.mchange.v2.c3p0.cfg.xml=bin/c3p0.xml\""
イベントサービスプロパティの構成
eum.properties
ファイルでイベントサービスプロパティを構成します。
- イベントサービスが実行中であることを確認します。
\EUM\eum-processor\bin
ディレクトリに移動します。eum.properties
ファイルを開いて編集します。eum.properties
ファイルに以下の値を入力します。Sample
analytics.enabled=true analytics.serverScheme=http analytics.serverHost=hostname-events-service (needs to be the hostname of your Events Service) analytics.port=9080 analytics.accountAccessKey=1a59d1ac-4c35-4df1-9c5d-5fc191003441
CODE<analytics.accountAccessKey
は、管理コンソールの>
appdynamics.es.eum.key
値として表示されるイベントサービスキーです。
設定は次の例のように表示されます。eum.properties
ファイルの更新が終わったら EUM サーバーを再起動します。
EUMライセンスの設定
デプロイメントのタイプに基づいてプロビジョニング手順に従います。
EUMサーバーとAppDynamicsコントローラとの接続
次の手順で EUM サーバーと AppDynamics コントローラを接続します。
- 管理コンソールにログインします。
- コントローラの以下のプロパティを設定します。
eum.cloud.host: http://eum-host-name:7001
– コントローラが EUM のメトリックをポーリングする場所。eum.beacon.host: http://eum-host-name:7001
– JavaScript エージェントが HTTP プロトコルを介してビーコンを送信するように構成する場所。eum.beacon.https.host: https://eum-host-name:7002
– JavaScript エージェントが HTTPS プロトコルを介してビーコンを送信するように構成する場所。eum.mobile.screenshot.host: http://host-name:7001
– コントローラがモバイルスクリーンショットを検索する場所。
サイレントインストーラを使用したインストール作業
GUI インストーラを使用する代わりに、サイレントインストーラを使用して無人インストールを実行することができます。サイレントインストーラは応答ファイルを初期構成設定用のソースとして使用します。これはインストール作業のスクリプト化や大規模なデプロイを実行する際に有用です。
インストール作業に応答ファイルを使用する場合は、以下のようにします。
EUM インストーラを実行するマシン上に
response.varfile
という名前のファイルを作成します。このファイルには、以下の内容が含まれます。sys.adminRights$Boolean=false sys.languageId=en sys.installationDir=/AppDynamics/EUM euem.InstallationMode=split euem.Host=eumhostname euem.initialHeapXms=1024 euem.maximumHeapXmx=4096 euem.httpPort=7001 euem.httpsPort=7002 mysql.databasePort=3388 mysql.databaseRootUser=root mysql.dbHostName=localhost mysql.dataDir=/usr/local/AppDynamics/EUM/data mysql.rootUserPassword=singcontroller mysql.rootUserPasswordReEnter=singcontroller eumDatabasePassword=secret eumDatabaseReEnterPassword=secret keyStorePassword=secret keyStorePasswordReEnter=secret eventsService.isEnabled$Boolean=true eventsService.serverScheme=http eventsService.host=eventsservice_host eventsService.port=9080 eventsService.APIKey=1a234567-1234-1234-4567-ab123456
- インストールパラメータの値をご使用の環境および要件に応じて変更します。特に、ディレクトリパスとパスワードがご使用の環境と一致することを確認します。
次のコマンドを使用してインストーラを実行します。
euem-64bit-windows-2.0.x.x.exe -q -varfile response.varfile
./euem-64bit-linux-2.0.x.x.sh -q -varfile response.varfile