Amazon Machine Image(AMI)を作成して、予期しないイベントから復旧できます。また、同じイメージからコントローラを新規作成することもできます。

AMI イメージは、必要な最適化を含めてコントローラ用に作成する必要があります。また、オートスケールグループを AMI に基づいて作成する必要があります。オートスケールグループ内のインスタンスにトラフィックを送信するように、Elastic ロードバランサ(ELB)を設定できます。ELB は、一度に 1 つの EC2 インスタンスで構成されます。 

AMIおよびオートスケールグループの作成

どのような中断からも復旧できるようにするには、コントローラを含むAMIを作成する必要があります。次に、そのAMIに基づいてオートスケールグループを作成する必要があります。

AMIおよびオートスケールグループは、以下の手順で作成します。

ステップ1:Enterprise Consoleのシャットダウン

AMIを作成する前に、Enterprise Consoleを停止する必要があります。

bin/platform-admin.sh stop-platform-admin

これにより、クリーンなイメージを作成するためにすべてのジョブとサービスが停止します。

ステップ2:AMIの作成

AMIを作成し、インストール手順を再実行することなく新しいコントローラをデプロイすることができます。

コントローラバージョンがアップグレードされた場合、または構成に変更が加えられた場合は、新しいAMIを必ず作成する必要があります。こうすることで、別のアベイラビリティゾーンに移動する必要がある場合などに、変更内容が新しいEC2インスタンスに反映されます。同時に、ロールバックが必要な場合に備えて、以前のAMIインスタンスを保持しておく必要もあります。
  1. 最適化が適用されたら、コントローラアプリサーバーを停止します。
  2. [Create Image] をクリックし、コントローラの AMI を作成します。
    Create Image button

ステップ3:起動構成の作成

AMIが作成されると、それを使用するオートスケールグループを作成できます。ただし、最初に起動構成を作成する必要があります。

  1. AMIのアプリサーバーに対して適切なインスタンスタイプを選択します。
    Select instance type
  2. 起動構成の名前を指定します。
    Name launch configuration
  3. ストレージ構成を指定します。
    Specify storage configuration
  4. AppDynamicesアプリケーションサーバーの既存のセキュリティグループと関連付けます。
    Associate security group

ステップ4:オートスケールグループの作成

常に1つのノードが実行されるよう、このAMIに基づいてオートスケールグループを作成する必要があります。

オートスケールグループの作成手順:

  1. オートスケールグループの名前を指定し、ロードバランサからのトラフィックを有効化して、事前に作成されたターゲットグループをマップします。

    後でグループに既存インスタンスを追加する必要があるため、ゼロインスタンスで開始します。
    どの時点でも複数のコントローラは追加しないため、グループは初期サイズであるゼロのままにします。 

    Create Auto Scaling Group

  2. 残りの設定ではデフォルト値をそのまま使用し、オートスケールグループを作成します。 

  3. オートスケールグループが正常に作成されたら、プロパティを編集し、最大許容インスタンス数を1に指定します(0から増やします)。

  4. EC2インスタンスのリストに戻り、コントローラアプリサーバーのEC2インスタンスを新しいオートスケールグループに追加します。

    Add EC2 instance to auto scaling group

AMIの更新

コントローラEC2インスタンスが変更された場合、必ずAMIを更新する必要があります。例: 

  • コントローラでの新しいライセンスファイルのドロップ時。 
  • O/S 構成の変更時。 
  • Enterprise Console を使用して、または、domain.xml などの構成ファイルを直接編集して、コントローラ構成に変更が加えられたとき。