以下のセクションでは、EUM サーバーのインストールに関するトラブルシューティングについて説明します。
エンドユーザーデータがコントローラに表示されない
エンドユーザーデータがコントローラに表示されない場合は、次の手順に従ってインストールのトラブルシューティングを行います。
- コントローラのログで、EUM サーバーへの接続試行のエラーを確認します。また、コントローラUIでEUMを有効にできるかどうかも確認します。有効にできる場合は、コントローラとEUMサーバーの間の接続が正常に機能していると見なすことができます。
- EUM サーバーのログ、特に
<EUM_home>/logs/eum-processor.log
を調べます。ログで、サーバーが正常に起動していて、エージェントからビーコンを受信していることを確認します。 - EUM の JavaScript エージェントがモニターリング対象ページに実際に挿入されていて、そのエージェントがリモート JavaScript をロードできることを確認します。
- ブラウザのデバッグツールを使用して、モニターリング対象ページでのJavaScriptのエラーをチェックします。
ライセンスがインストールされていない
インストーラでライセンスをインストールできないと表示された場合、またはインストール後に EUM サーバーがライセンス例外で起動できない場合は、ライセンスの手動でのインストールを試します。
コントローラが実行中で EUM サーバーマシンにアクセスできる状態であるときに、ライセンスを手動でインストールします。license.lic
ファイルが EUM サーバーマシン上のアクセス可能な場所にあることを確認します。その後、次の手順に従ってライセンスをインストールします。
JAVA_HOME/bin
がシステム PATH 変数に含まれていて、Java 1.7 インスタンスを指していることを確認します。- Windows で、管理者権限でのコマンドプロンプト(管理者として実行)を開きます。
コマンドラインで、AppDynamics のホームディレクトリにある eum-processor
ディレクトリに移動します。
eum-processor
ディレクトリで次のスクリプトを実行します。- Linuxの場合:
./bin/provision-license <path_to_license_file>
- Windowsの場合:
bin\provision-license.bat <path_to_license_file>
アカウントにEUMライセンスが設定されていない
以下の手順に従って、マルチテナントコントローラ UI のアカウントに使用する新しい EUM ライセンスを設定します。
- オンプレミスのコントローラの [Administration] ページに移動します。
http(s)://<hostname>:<port>/controller/admin.jsp
- [Accounts] をクリックします。
- EUM 用のアカウント名を選択し、[Edit] をクリックします。
- [End User Monitoring (EUM)] パネルまで下にスクロールします。
- [Browser Real User Monitoring] セクションで:
- EUM ライセンスキーをライセンスファイルから [EUM License Key] フィールドにコピーします。
- [License Type] ドロップダウンでライセンスタイプ([EUM Lite] または [EUM Pro])を選択します。
- 割り当てられたブラウザ RUM ユニットを [Browser RUM Units Licensed] フィールドに入力します。
- [Allow Overages] ドロップダウンで超過量を設定します。
- [Mobile Real User Monitoring] セクションで、前述のステップを実行します。
- [Save] をクリックします。
アプリケーションストアを更新する場合の例外
データベースのスレッドプールの調整が必要になることがあります。EUMサーバーには、これを管理するための空のc3p0.xml構成ファイルが付属しています。c3p0 の使用方法の詳細については、こちらにあるドキュメントを参照してください。次のファイルに変更を加える必要があります。<eum_server_home>/bin/c3p0.xml.
「Too Many Open Files」例外
次のような例外メッセージは、EUMサーバーマシンのオープンファイル記述子の上限が小さすぎることを表しています。
EUM サーバーのオペレーティングシステムの nofile
および nproc
の制限に対する推奨設定などの、オペレーティングシステムの要件については、「EUMサーバーのデプロイ」を参照してください。
コントローラがイベントサービスに到達できない
Administration Console で、eum.es.host
というコントローラ設定がイベント サービス インスタンス用の正しい接続設定になっていることと、そのイベントサービスが適切にインストールされその場所で実行中であることを確認します。イベントサービスがロードバランサのあるクラスタ構成である場合、ロードバランサで公開されるのはイベントサービスの VIP である必要があります。
詳細については、「イベントサービスへの接続」を参照してください。