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Metric Browserは、時間範囲メニューで選択した期間におけるモニタリング対象環境をメトリック指向型のビューで表示します。

メトリックブラウザでは、メトリックをノード別、ビジネストランザクション別、アプリケーション全体別などで表示できます。また、2 つ以上のメトリックを比較したり、ベースラインと比較してメトリックを表示したりすることもできます。一般に、メトリックブラウザは、特定のメトリックの詳細をドリルインして分析する場合に使用するツールです。 

次の手順では、メトリックブラウザの使用方法を示しています。

  1. 左側のナビゲーションウィンドウで、Metric Browser をクリックします。
  2. このブラウザで、左ペインのメトリックをダブルクリックすると、そのメトリックのグラフデータが現在の時間枠で右ペインに表示されます。複数のメトリックを追加して比較することもできます。
  3. グラフペインでは、観測値、最小、最大、合計、カウント、ベースラインなど、各メトリックについて表示するデータタイプを選択します。 
  4. フィルタから、データの表示元として現在パフォーマンスデータを受信しているノード、パフォーマンスデータを受信していないノード、またはすべてのノードを選択します。 
  5. その他の有効にできる表示オプションとしては、以下の画面ショットのように、グラフ線上のプロットポイントや、グラフ内の値に基づいてY軸の単位を目盛りに適用する機能などが挙げられます。


グラフからメトリックを削除するには、右に表示される「x」アイコンをクリックするか、メトリックブラウザの上部にある Clear をクリックするとすべてのメトリックが削除されます。  

メトリックデータポイントの詳細

ブラウザのほとんどのタイプのメトリックでは、グラフ内のいずれかのポイントをクリックすると、その時点で観測されたメトリックに関する詳細情報を表示できます。表示される情報には、メトリック識別子、観測の日時、メトリックに関連する次のいずれかの値が含まれます。

  • Obs:その間隔で確認されたすべてのデータポイントの観測された平均。Java 用アプリエージェントのパーセンタイルメトリックにおいては、パーセンタイル値です。クラスタまたは時間ロールアップの場合、これはノード全体または時間の経過に伴う加重平均を表します。 
  • Min: 該当期間に見られるデータポイントの最小値
  • Max: 該当期間に見られるデータポイントの最大値
  • Sum: 該当期間に見られるすべてのデータポイントの合計値。Java用アプリエージェントのパーセンタイルメトリックにおいては、パーセンタイル値にカウントを掛けた結果となります。
  • Count:その 1 点に集約された観測の数。たとえば、5カウントは、1分のデータポイントが5つあり、それらが1点に集約されていることを示します。
  • Base:メトリックのベースラインデータ。詳細は、「ベースラインに対するメトリックの表示」を参照してください。

グラフ下部で、メトリック情報に対応する Min、Max、Count、または Sum といったチェックボックスを選択することで、メトリックでのそれらの情報をブラウザに表示されている時間範囲でグラフにすることができます。そのメトリックに関連する情報タイプのチェックボックスのみ選択できます。 

メトリックが1時間ごとまたは1日ごとのデータポイントにロールアップされる場合を除き、カウントベースまたは合計ベースのメトリックでは、最小値および最大値を使用できません。カウントベースおよび合計ベースのメトリックには、1分あたりのエラー数、1分あたりのコール数などが含まれます。


ある時間範囲でのパフォーマンスの分析

対象となる時間範囲をMetric Browserで特定したら、その時間範囲のスナップショットを確認します。ブラウザである時間範囲のスナップショットを分析したり、時間範囲を拡大したりするには、グラフの時間範囲の開始点でマウスまたはポインティングデバイスのボタンをクリックし、そのまま時間範囲の終了点までポインタをドラッグします。ボタンを離すと、時間範囲のメニューが表示されます。  

探しているメトリックがブラウザにない場合は、ノードプロパティを編集することで特定のメトリックを追加できます。このような統計のキャプチャを有効にする方法に関しては、「アプリケーションエージェントのノードプロパティ」を参照してください。 

ベースラインに対するメトリックの表示

メトリックブラウザのデータをベースライン値と比較する方法を確認できます。ベースライン偏差のモニタリングは、サービスレベル契約(SLA)に違反している可能性のあるパフォーマンスメトリックを認識するのに適した方法です。ベースラインの計算方法については、「動的ベースライン」を参照してください。

ベースラインのパターンを表示するには、メトリックの表示オプションでメトリックのベースラインオプションを選択します。


メトリックデータのエクスポート

現在表示されているメトリックデータをCSVファイルにエクスポートできます。

時間範囲が選択されていても、エクスポートされたデータには表示されるすべてのデータが含まれています。特定の時間範囲のデータのみをエクスポートするには、まずグローバルな時間範囲を設定してからエクスポートします。

すべてのデータをエクスポートするには

  1. ブラウザのトップメニューから ActionsExport Data の順に選択します。
  2. ポップアップウィンドウで、データをクリップボードにコピーすることも、Export Data をクリックしてデータを CSV ファイルでダウンロードすることもできます。  

グラフ内の個々のメトリックのデータをエクスポートするには、グラフ下部にあるメトリックの表示オプションの右に表示されるダウンロードアイコンをクリックします。