このトピックでは、Enterprise Console の入手から、エージェントのデプロイの開始まで、AppDynamics アプリケーション パフォーマンス管理(APM)プラットフォームを使用してすばやく開始する方法について簡単に説明します。 

Enterprise Console の入手

AppDynamics APM プラットフォームを使用する最初の手順は、Enterprise Console をダウンロードすることです。Enterprise Console は、コントローラとイベントサービスのインストーラです。これを使用して新規または既存のオンプレミス AppDynamics プラットフォームやコンポーネントのライフサイクル全体を管理できます。

Enterprise Console を入手するには、www.appdynamics.com で無料トライアルを開始します。

Enterprise Console は、AppDynamics アプリケーション パフォーマンス管理(APM)プラットフォームの大部分のインストール可能なコンポーネントと同様に、AppDynamics ダウンロードセンター(https://download.appdynamics.com/)からダウンロードできます。  

コントローラのインストール

コントローラは、AppDynamics デプロイの中心であり、AppDynamics エージェントが監視対象環境のアクティビティにデータを送信する場所です。また、そのデータを表示、理解、分析することもできます。

アカウントを作成し、トライアルを開始すると、コントローラを自分でインストールするか、AppDynamics によってホストされているコントローラを使用するかを選択できます。  

  • SaaS コントローラを選択すると、AppDynamics によってコントローラが自動的にホストされます。ユーザがコントローラをインストールする必要はありません。 
  • オンプレミスのコントローラインスタンスを選択する場合、AppDynamics ポータルの説明に従ってコントローラをインストールしてください。  

AppDynamics について調べたり、学習したりすることで、SaaS コントローラを最短で使い始めることができます。ただし、AppDynamics をよく検討する準備が整っていて、オンプロミスデプロイに関心がある場合は、詳細について「AppDynamics アプリケーション パフォーマンス モニタリング プラットフォーム」を参照してください。  

コントローラUIへのログイン

コントローラをインストールするか、ホストされたコントローラを構成すると、コントローラUIにログインできるようになります。

  • SaaS コントローラの場合、AppDynamics Operations チームから、ホストされたコントローラのインスタンスの URL とアクセス情報が記載されたメールを受け取ります。 
  • オンプレミスコントローラの場合、インストール中に作成した管理者認証情報を使用してログインします。   

AppDynamicsエージェントのインストール

コントローラを入手したら、ご使用の環境に AppDynamics エージェントをインストールします。

AppDynamics製品モジュールタイプでは、さまざまなタイプのエージェントが使用されます。たとえば、アプリケーションモニタリングには、AppDynamicsアプリエージェントの1つが必要です。

ほとんどのタイプのエージェントでは、コントローラ UI でエージェント ダウンロード ウィザードを使用してすぐに開始できます。コントローラ UI に初めてログインすると、エージェント ダウンロード ウィザードが表示されます。ウィザードの指示に従って、アプリケーション環境にエージェントをインストールします。ウィザードには、コントローラ UI のホームページから直接アクセスできます。 

アプリエージェントのインストールの詳細については、次のリンクをご利用ください。

Javaエージェントのインストール

Windows 用 .NET エージェントのインストール

PHPエージェントのインストール

Pythonエージェントのインストール

Node.js エージェントのインストール


ブラウザRUMのセットアップとアクセス

iOSアプリケーションのインストゥルメント化

Androidアプリケーションのインストゥルメント化

データベースエージェントのインストール

C/C++アプリケーションエージェント

コントローラへのエージェントの接続

エージェントのダウンロードウィザードを使用している場合、ウィザードによってコントローラへのエージェントの接続に関する設定が自動的に構成されます。エージェントを直接ダウンロードする場合、コントローラの接続を構成する必要があります。

以下の図は、エージェントがプラットフォームに到達するために使用している接続を示しています。通常、オンプレミスAppDynamicsプラットフォームとSaaS AppDynamicsプラットフォームのどちらを使用しているかによって、接続は変わります。

ファイアウォールやプロキシなど、ネットワークコンポーネントの構成を調整し、エージェントからコントローラへのトラフィックを許可する必要が生じる場合があります。接続は一方向です。つまり、常にエージェントがコントローラへの接続を開始します。

通知の有効化(メールサーバーの構成)

コントローラによって正常性ルール違反などの通知が送信されるようにするには、有効なメール(SMTP)サーバーが使用されるようにコントローラを構成する必要があります。

SaaSコントローラの場合、SaaS提供のSMTPサーバーを使用することも、独自のSMTPサーバーを使用することもできます。オンプレミスコントローラの場合、インストール後にSMTPサーバーを構成する必要があります。

メールサーバの構成について詳しくは、「メールサーバーの有効化」を参照してください。  

AppDynamicsデプロイのロードマップ

エージェントをインストールしてアプリケーションを再起動すると、AppDynamicsによってアプリケーションの環境が自動的に構築されます。コントローラ UI の dashboards and flow maps ビューでモデルを確認できます。

AppDynamics はアプリケーション ワークロードをモニタリングするときに、ユーザ環境の標準を判断し、異常な動作やアプリケーションエラーを検知するための実用的なデフォルトを適用します。インストゥルメンテーション構成に触れずにすぐに AppDynamics を使い始めても、そのメリットを得ることはできます。ただし、時機を見て個別の環境と要件に沿って構成を最適化すると、AppDynamics を最大限に活用できます。

以下のタイムラインは、代表的なスタートプロセスを示しています。   

AppDynamicsの使用初日

  1. コントローラを入手します。
  2. AppDynamicsエージェントをダウンロードして、インストールします。
  3. コントローラ UI にユーザを追加します。 
  4. 通知を有効にするようにメール/SMS 設定を構成します。SaaS の場合は、AppDynamics によって SMTP サーバが事前構成されます。オンプレミスコントローラと SMS の構成については、「メールサーバーの有効化」を参照してください。 
  5. AppDynamicsのデフォルトを確認します(あらかじめ用意されている正常性ルールやベースラインの計算など)。
  6. 主要業績評価指標(KPI)メトリックについて学習します。
  7. さまざまなAppDynamics製品が連動する方法を確認します。

AppDynamics APMの使用開始1週間

  1. ビジネスアプリケーションを作成し、編成します。
  2. フローマップを表示して、カスタマイズします。  
  3. カスタムダッシュボードを作成します。
  4. ティアグループ、ノード、リモートサービスを確認して調整します。 
  5. 正常性ルールをカスタマイズします。 

AppDynamics APMの使用開始後1か月間

  1. サービスエントリポイントを調整します。 
  2. ユーザロールとグループを管理するか、コントローラを外部の認証プロバイダーに接続します。 
  3. コンテキスト情報、インフォメーションポイント、データコレクタを取得します。
  4. カスタムアクションを使用して正常性ルールを拡張します。 
  5. カスタムメトリックを作成するか、統合モジュールを AppDynamics に追加します。  

チュートリアル

これらのチュートリアルのいずれかに従って、AppDynamics APM プラットフォームの特定の領域についてさらに学習します。