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単一コントローラのアップグレード
Enterprise Console を使用して、単一ノードのコントローラインスタンスをオンボードおよびアップグレードできます。GUI で [Custom Install Discover & Upgrade] オプションを使用して、プラットフォームを作成してコントローラを発見できます。
あるいは、すでにプラットフォームを作成済みの場合は、発見を実行する前に、プラットフォームに認証情報とホストを追加する必要があります。その後、そのページでコントローラを検出します。コントローラを検出するということは、Enterprise Console がプロファイル、テナンシーモード、既存のドメイン構成、データベース構成など、既存のコントローラデプロイの情報を保有していることを意味します。この情報はアップグレードの実行に使用されます。
GUIを使用したコントローラのアップグレード
適用可能なコントローラアップグレードがある場合、GUIのCustom InstallページかControllerページでアップグレードプロセスを開始できます。
アップグレードの前に、コントローラとデータベースが実行されていることを確認します。アップグレード中に、Enterprise Console が入力されたデータベース ルート パスワードとコントローラ ルート パスワードを検証します。
コントローラの4.1.x、4.2.x、4.3.xから4.4.xまたは最新バージョンへのアップグレード
コントローラを4.1.x、4.2.x、4.3.xから4.4.xまたは最新バージョンにアップグレードするには、検出とアップグレード機能を使用します。
開始する前に、Enterprise Console の前提条件を満たしていることを確認します。
ブラウザを開き、GUIに移動します。
http(s)://<hostname>:<port>
デフォルトのポートは9191です。
[Install] ホームページに移動して、[Custom Install] をクリックします。
プラットフォームの指定:
プラットフォームの名前とインストールパスを入力します。
インストールパスは、すべてのプラットフォーム コンポーネントがインストールされる絶対パスです。プラットフォームに追加されたすべてのホストに同じパスが使用されます。既存の AppDynamics コンポーネントがインストールされていないパスを使用します。
選択したパスは、書き込み可能である必要があります。すなわち、Enterprise Console をインストールしたユーザに、そのフォルダへの書き込み権限がある必要があります。また、Enterprise Console で管理されるすべてのホストで同じパスが書き込み可能である必要があります。パスの例:/home/appduser/appdynamics/product
ホストの追加:
コントローラが Windowsマシンで実行されている場合、Enterprise Consoleは同じマシン上にある必要があります。これは、Enterprise ConsoleでWindowsホストがサポートされていないためです。
ホストマシンの関連情報(ホスト名、ユーザ名、秘密鍵)を入力します。ここでコントローラがアップグレードされます。そのため、これは、現在コントローラが起動されているホストマシンを指している必要があります。認証情報とホストを追加する方法の詳細は、「Enterprise Consoleの管理」を参照してください。
- コントローラの検出:
- Discover & Upgrade を選択します。
ドロップダウンリストから、利用可能な対象バージョンを選択します。
この一覧には、Enterprise Consoleで認識されるバージョンが含まれています。これらのバージョンから、現在のコントローラバージョンと同じまたはそれ以上のバージョンのみが一覧に表示されます。
- コントローラプライマリホストを入力します。
コントローラルートパスワードとデータベースルートパスワードを入力します。
アップグレードを実行する前に、コントローラとMySQLを起動する必要があります。Enterprise Consoleは、入力パスワードが正しいかどうかを確認します。
Submitをクリックする前に、Install Events Serviceオプションの選択を解除してください。
[Submit] をクリックします。
Enterprise Console は、選択されたホストマシンのコントローラをアプリケーションビルドにオンボードします。Enterprise Consoleがコンポーネントを発見すると、アップグレードが利用可能かどうかもチェックしてアップグレードを実施します。この間のコントローラのダウンタイムを計画してください。[Jobs] ページでアップグレードジョブのステータスを確認できます。
アップグレードが完了すると、ControllerページからコントローラのURLやその他のコントローラ関連情報にアクセスできます。
コントローラの4.4.xから最新バージョンへのアップグレード
コントローラを4.4.xから最新バージョンにアップグレードするには、コントローラのアップグレード機能を使用します。
開始する前に、Enterprise Console の前提条件を満たしていることを確認します。
Enterprise ConsoleのアップグレードEnterprise Console を最新バージョンにアップグレードします。
ブラウザを開き、GUIに移動します。
http(s)://<hostname>:<port>
デフォルトのポートは9191です。
- プラットフォームの [Controller] ページに移動します。
- アップグレードするコントローラホストを選択します。
- Upgrade Controller をクリックします。
ドロップダウンリストから、利用可能な対象バージョンを選択します。
この一覧には、Enterprise Consoleで認識されるバージョンが含まれています。これらのバージョンから、現在のコントローラバージョンと同じまたはそれ以上のバージョンのみが一覧に表示されます。
- 必要なパスワードを入力して、[Submit] をクリックします。
CLIを使用したコントローラのアップグレード
適用可能なコントローラアップグレードがある場合、アプリケーション CLI を使用してアップグレードプロセスを開始できます。
アップグレードの前に、コントローラとデータベースが実行されていることを確認します。アップグレード中に、Enterprise Console が入力されたデータベース ルート パスワードとコントローラ ルート パスワードを検証します。
コントローラの4.1.x、4.2.x、4.3.xから4.4.xまたは最新バージョンへのアップグレード
コントローラを4.1.x、4.2.x、4.3.xから4.4.xまたは最新バージョンにアップグレードするには、以下を行います。
AppDynamics ダウンロードセンターから最新のリリースをダウンロードします。
Linux シェルを使用する場合は、「Linux シェルからのダウンロード」を参照してください。- Enterprise Console CLIコマンドを使用して、以下を行います。
プラットフォームの作成:
bin/platform-admin.sh create-platform --name <platform_name> --installation-dir <platform_installation_directory>
認証情報の作成:
bin/platform-admin.sh add-credential --credential-name <name> --type <ssh> --user-name <username> --ssh-key-file <file path to the key file>
認証情報を追加するときに、Enterprise Consoleマシンの秘密鍵ファイルを必ず提供してください。ホストの追加:
bin/platform-admin.sh add-hosts --hosts host_1 host_2 host_3 --credential <credential name>
コントローラの検出とアップグレード。オプション
--target-version
には、目的のコントローラ アップグレード バージョンを指定するか、またはlatest
を指定して Enterprise Console で使用可能な最新のコントローラバージョンをインストールします。データベース ユーザ パスワードをデフォルトから更新した場合、Linux
bin/platform-admin.sh submit-job --service controller --job discover-upgrade --platform-name <name_of_the_platform> --args destinationDirectory=<destination_dir> controllerPrimaryHost=<primary-controller-host> controllerRootUserPassword=<controller_root_user_password> mysqlRootPassword=<mysql_root_password> --target-version=<version|latest>
BASHWindows
bin/platform-admin.exe cli submit-job --service controller --job discover-upgrade --platform-name <name_of_the_platform> --args destinationDirectory=<destination_dir> controllerPrimaryHost=<primary-controller-host> controllerRootUserPassword=<controller_root_user_password> mysqlRootPassword=<mysql_root_password> --target-version=<version|latest>
BASH--args
の後にパラメータ newDatabaseUserPassword=<password>
を含めて指定できます。このパラメータが含まれていないと、ジョブはデフォルトパスワードを使用します。データベース ユーザ パスワードを忘れて、リセットする必要がある場合は、[Reset the Controller DB User Password] をクリックします。
アップグレードが失敗した場合は、引数としてuseCheckpoint=true
フラグを--args.
の後に渡すことで、アップグレードを再開できます。既存コントローラディレクトリへの完全なパスを指定および入力する必要があります。
- このマシン上で、インストールディレクトリが以前のコントローラインストールディレクトリと同じものであることを確認します。discover_upgradeオプションが指定されていると、コントローラは自動的にデータを移行します。
Enterprise Consoleがアップグレードを完了し、コントローラを再起動します。 - 一覧にされた構成ファイルに手動で変更を加えている場合、アップグレードされたインスタンスの対応するファイルでこれらの変更を確認します。Enterprise Console は domain.xml のカスタマイズと database cnf のカスタマイズを保持します。
ブラウザを開いて、AppDynamicsユーザーインターフェースにアクセスします。
http://<Controller_Host>:<Controller_Port>/controller
UI に新しいコントローラが表示されない場合は、ブラウザのキャッシュを更新して新しい UI を表示します。
コントローラの4.4.xから最新バージョンへのアップグレード
4.4.xから最新バージョンへのアップグレードは、Enterprise ConsoleのControllerページから、または以下のコマンドを使用して実行できます。
- Enterprise ConsoleのアップグレードEnterprise Console を最新バージョンにアップグレードします。
- <Enterprise Consoleホームディレクトリ>/platform-adminディレクトリに移動します。
最後のセッションから1日以上経った場合には、以下のコマンドを使用してログインする必要があります。
bin/platform-admin.sh login --user-name <admin_username> --password <admin_password>
次のコマンドを使用して、コントローラにアップグレードを適用します。
Linux
bin/platform-admin.sh submit-job --service controller --job upgrade --platform-name <name_of_the_platform> --args controllerRootUserPassword=<controller_root_password> newDatabaseRootPassword=<db_root_password>
BASHWindows
bin/platform-admin.exe cli submit-job --service controller --job upgrade --platform-name <name_of_the_platform> --args controllerRootUserPassword=<controller_root_password> newDatabaseRootPassword=<db_root_password>
BASHアップグレードが失敗した場合は、引数として
useCheckpoint=true
フラグを--args.
の後に渡すことで、アップグレードを再開できます。
データベース ユーザ パスワードをリセットする方法
データベース ユーザ パスワードをカスタマイズできます。ただし、システムをアップグレードする場合に、パスワードを忘れてしまっている可能性があります。データベース ユーザ パスワードのリセット方法は、Enterprise Console がコントローラを検出したかどうかによって異なります。
Enterprise Console がコントローラを検出した場合
Enterprise Console CLI コマンドを使用して、以下を行います。
Enterprise Console にログインします。
platform-admin/bin/platform-admin.sh login --user-name admin --password EC_GUI_PASSWORD
実際の値で
EC_GUI_PASSWORD
を置き換えてください。データベース ユーザ パスワードをリセットします。
platform-admin/bin/platform-admin.sh submit-job --platform-name <platform_name> --service controller --job update-passwords --args newDatabaseUserPassword=<password>
実際の値で
<platform_name>
および<password>
を置き換えてください。
その結果、Enterprise Console ジョブが生成され、パスワードのリセットが成功したことを確認できます。
Enterprise Console がコントローラを検出しなかった場合
次のコマンドを実行して、ルートユーザとしてデータベースにログインします。
./mysql --user=root -p --host=127.0.0.1 --port=3388 --protocol=TCP
次のクエリを実行します。クエリの実行前に
<new_password_here>
を置き換えてください。update mysql.user set authentication_string=password('<new_password_here>') where user like 'controller%'; flush privileges; quit;
<controller_home>/db/bin
./mysql -u controller -p -P 3388 -h 127.0.0.1