データベースエージェントは、リスナー IP がオフラインであり、可用性グループレプリカが切断されているか同期していないことをエージェントが検出すると、データベースイベントをコントローラに送信します。

[Databases] > [Events] ページでイベントの詳細を表示できます。このページには、イベントの概要、トリガーされた時刻、およびデータベースタイプが表示されます。

詳細ビューでは、次の情報を表示できます。

  • Summary: イベントに関する簡単な情報
  • Details: イベントのプロパティ。
  • Actions Executed:ポリシーを作成済みの場合は、実行されたアクション。

データベースエージェントからコントローラにデータベースイベントを送信しない場合は、エージェントレベルで dbagent.event.trigger.enabled プロパティを false に設定します。このプロパティは、デフォルトで有効になっています。

次のデータベースイベントがサポートされています。

データベースイベント
Microsoft SQL Server
  • DAYS_SINCE_FULL_BACKUP
  • DAYS_NO_FULL_BACKUP
  • HOURS_LOG_BACKUP
  • BACKUP
Microsoft SQL Server(クラスタ)
  • AG_LISTENER_IP_NOT_ONLINE
  • AG_REPLICA_DISCONNECTED
  • AG_REPLICA_NOT_SYNCHRONIZING
  • DAYS_SINCE_FULL_BACKUP
  • DAYS_NO_FULL_BACKUP
  • HOURS_LOG_BACKUP
  • BACKUP
Azure SQL 管理対象インスタンスクラスタ
  • AG_LISTENER_IP_NOT_ONLINE
  • AG_REPLICA_DISCONNECTED
  • AG_REPLICA_NOT_SYNCHRONIZING
  • DAYS_SINCE_FULL_BACKUP
  • DAYS_NO_FULL_BACKUP
  • HOURS_LOG_BACKUP
  • BACKUP
Azure SQL
  • AG_REPLICA_DISCONNECTED
  • AG_REPLICA_NOT_SYNCHRONIZING


イベントルールの設定

アラートポリシーを作成する前に、イベントルールを設定します。

  1. [Databases > Configuration] に移動して、[Event Rules] をクリックします。
  2. [Add (+)] をクリックしてイベントルール名を指定し、データベースタイプとデータベース、およびイベントタイプを選択します。

    Microsoft SQL Server 可用性グループイベントのシビラティ(重大度、[Warning] または [Critical])を指定できます。

  3. OK をクリックします。

オンラインではない可用性グループのリスナー IP

Description:このイベントは、可用性グループリスナー IP がオフラインであるときにコントローラに送信されます。

Severity: シビラティ(重大度)は、次のシビラティタイプに設定できます。

タイプ説明
警告警告しきい値を分単位で設定します。
クリティカル(Critical)クリティカルのしきい値を分単位で設定します。

Custom Event Type:AG_LISTENER_IP_NOT_ONLINE

アラートポリシーの設定時に、[Custom Events] パネルを使用してカスタムイベントフィルタを追加できます。

  1. [+] をクリックして、カスタムイベントタイプを指定します。
  2. 次のプロパティの組み合わせを使用してイベントをフィルタリングします。

    プロパティ説明
    dbCollectorNameデータベースコレクタの名前
    eventRuleNameイベントルールの名前
    eventType

    報告されたイベントの名前

    ipAddress可用性グループリスナーの仮想 IP アドレス
    ipSubnetMask可用性グループリスナー用に設定されている IPv4 アドレスの IP サブネットマスク(存在する場合)。
    is_dhcp

    リスナーは、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を実行しているサーバーによって割り当てられたダイナミック IP アドレスを使用します。DHCP は単一のサブネットに制限されます。

    listenerldWindows Server フェールオーバー クラスタリング(WSFC)クラスタからのリソース GUID
    stateDesc

    次のいずれかの状態です。

    • オンライン
    • オフライン
    • ONLINE_PENDING
    • FAILED
    timeStampイベントがトリガーされた時刻
    violationID違反の一意の ID

可用性グループのレプリカが切断されました

Description:このイベントは、可用性グループレプリカが切断されたときにコントローラに送信されます。

Severity: シビラティ(重大度)は、次のシビラティタイプに設定できます。

タイプ説明
警告警告しきい値を分単位で設定します。
クリティカル(Critical)クリティカルのしきい値を分単位で設定します。

Custom Event Type:AG_REPLICA_DISCONNECTED

アラートポリシーの設定時に、[Custom Events] パネルを使用してカスタムイベントフィルタを追加できます。

  1. [+] をクリックして、カスタムイベントタイプを指定します。
  2. 次のプロパティの組み合わせを使用してイベントをフィルタリングします。

    プロパティ説明
    availabilityGroupName可用性グループの名前
    connectedStateDesc可用性グループ接続のステータス
    dbCollectorNameデータベースコレクタの名前
    disconnectedReplicaHostName切断されたレプリカのホスト名
    eventRuleNameイベントルールの名前
    eventType

    報告されたイベントの名前

    operationalStateDescレプリカの動作状態
    recoveryHealthDescデータベースのリカバリ正常性の説明
    replicald

    可用性グループレプリカの ID

    roleDescプライマリノードおよびセカンダリノード

    synchronizationHealthDesc

    レプリカの説明:正常ではない、一部正常、または正常
    timeStampイベントがトリガーされた時刻
    violationID違反の一意の ID

同期していない可用性グループのレプリカ

Description:このイベントは、可用性グループレプリカが同期していないときにコントローラに送信されます。

Severity: シビラティ(重大度)は、次のシビラティタイプに設定できます。

タイプ説明
警告警告しきい値を分単位で設定します。
クリティカル(Critical)クリティカルのしきい値を分単位で設定します。

Custom Event Type:AG_REPLICA_NOT_SYNCHRONIZING

アラートポリシーの設定時に、[Custom Events] パネルを使用してカスタムイベントフィルタを追加できます。

  1. [+] をクリックして、カスタムイベントタイプを指定します。
  2. 次のプロパティの組み合わせを使用してイベントをフィルタリングします。

    プロパティ説明
    availabilityGroupName可用性グループの名前
    connectedStateDesc可用性グループ接続のステータス
    dbCollectorNameデータベースコレクタの名前
    disconnectedReplicaHostName切断されたレプリカのホスト名
    eventRuleNameイベントルールの名前
    eventType

    報告されたイベントの名前

    operationalStateDescレプリカの動作状態
    recoveryHealthDescデータベースのリカバリ正常性の説明
    replicald

    可用性グループレプリカの ID

    roleDescプライマリノードおよびセカンダリノード

    synchronizationHealthDesc

    レプリカの説明:正常ではない、一部正常、または正常
    timeStampイベントがトリガーされた時刻
    violationID違反の一意の ID

完全バックアップ以降の日数

Description:このイベントは、最後のバックアップから指定された日数が経過したときにコントローラに送信されます。

Severity: シビラティ(重大度)は、次のシビラティタイプに設定できます。

タイプ説明
警告警告しきい値を日数で設定します。
クリティカル(Critical)クリティカルのしきい値を日数で設定します。

Custom Event Type:DAYS_SINCE_FULL_BACKUP

アラートポリシーの設定時に、[Custom Events] パネルを使用してカスタムイベントフィルタを追加できます。

  1. [+] をクリックして、カスタムイベントタイプを指定します。
  2. 次のプロパティの組み合わせを使用してイベントをフィルタリングします。

    プロパティ説明
    databaseNameデータベースの名前
    dbCollectorNameデータベースコレクタの名前
    eventRuleNameイベントルールの名前

    lastBackupTimeStamp

    最後のバックアップが作成された時刻
    nodeNameノードの名前
    timeStampイベントがトリガーされた時刻
    userNameユーザー名
    violationID違反の一意の ID

最後のバックアップ以降(バックアップなし)の日数

Description:このイベントは、指定された日数の間バックアップが行われていないときにコントローラに送信されます。

Severity: シビラティ(重大度)は、次のシビラティタイプに設定できます。

タイプ説明
警告警告しきい値を日数で設定します。
クリティカル(Critical)クリティカルのしきい値を日数で設定します。

Custom Event Type:DAYS_NO_FULL_BACKUP

アラートポリシーの設定時に、[Custom Events] パネルを使用してカスタムイベントフィルタを追加できます。

  1. [+] をクリックして、カスタムイベントタイプを指定します。
  2. 次のプロパティの組み合わせを使用してイベントをフィルタリングします。


    プロパティ説明
    databaseNameデータベースの名前
    dbCollectorNameデータベースコレクタの名前
    eventRuleNameイベントルールの名前

    lastBackupTimeStamp

    最後のバックアップが作成された時刻
    nodeNameノードの名前
    timeStampイベントがトリガーされた時刻
    userNameユーザー名
    violationID違反の一意の ID

最後のログバックアップ以降の時間

Description:このイベントは、最後のログバックアップから指定された時間が経過したときにコントローラに送信されます。

Severity: シビラティ(重大度)は、次のシビラティタイプに設定できます。

タイプ説明
警告警告しきい値を時間単位で設定します。
クリティカル(Critical)クリティカルのしきい値を時間単位で設定します。

Custom Event Type:HOURS_LOG_BACKUP

アラートポリシーの設定時に、[Custom Events] パネルを使用してカスタムイベントフィルタを追加できます。

  1. [+] をクリックして、カスタムイベントタイプを指定します。
  2. 次のプロパティの組み合わせを使用してイベントをフィルタリングします。

    プロパティ説明
    databaseNameデータベースの名前
    dbCollectorNameデータベースコレクタの名前
    eventRuleNameイベントルールの名前

    lastBackupTimeStamp

    最後のバックアップが作成された時刻
    nodeNameノードの名前
    timeStampイベントがトリガーされた時刻
    userNameユーザー名
    violationID違反の一意の ID

バックアップ

Description:このイベントは、バックアップが完了するとコントローラに送信されます。

Severity: 情報(Info)

Custom Event Type:BACKUP

アラートポリシーの設定時に、[Custom Events] パネルを使用してカスタムイベントフィルタを追加できます。

  1. [+] をクリックして、カスタムイベントタイプを指定します。
  2. 次のプロパティの組み合わせを使用してイベントをフィルタリングします。

    プロパティ説明
    databaseNameデータベースの名前
    dbCollectorNameデータベースコレクタの名前
    eventRuleNameイベントルールの名前

    lastBackupTimeStamp

    最後のバックアップが作成された時刻
    nodeNameノードの名前
    timeStampイベントがトリガーされた時刻
    userNameユーザー名
    violationID違反の一意の ID