OpenTelemetry Collector は、アプリケーションからテレメトリデータを収集してバックエンドにエクスポートすることにより、サービスパイプラインとして機能します。OpenTelemetry Collector の Splunk AppDynamics ディストリビューションを使用するか、既存のオープンソース OpenTelemetry Collector を設定して、Cisco Cloud Observability バックエンドにログを送信できます。

OpenTelemetry Collector の Splunk AppDynamics ディストリビューションの使用

既存の OpenTelemetry Collector がない場合は、OpenTelemetry Collector の Splunk AppDynamics ディストリビューションをお勧めします。設定する場合は、「Cisco Distribution of OpenTelemetry Collector Settings」を参照してください。

既存のオープンソース OpenTelemetry Collector の使用

既存のオープンソース OpenTelemetry Collector を使用して、ログデータを送信している場合は、既存の OpenTelemetry Collector 構成ファイルの次のセクションを変更してください。

  • 拡張機能：Cisco Cloud Observability バックエンドに対して認証するように oauth2client 拡張機能を構成します。
  • エクスポータ：Cisco Cloud Observability バックエンドにログデータを送信するように logs_endpoint を構成します。
  • サービス：必要なレシーバ、プロセッサ、拡張機能、およびエクスポータを含めるには、サービスパイプラインを構成します。

Cisco Cloud Observability のサポートを追加するために、OpenTelemetry Collection 構成ファイルの receivers セクションを変更する必要はありません。

オープンソース OpenTelemetry Collector に関する考慮事項

  • oauth2client 拡張機能をサポートする OpenTelemetry Collector の Contrib バージョン（0.36.0 以降）を使用します。OpenTelemetry Collector の GA バージョンでは、oauth2client 拡張機能は現時点でサポートされていません。
  • OpenTelemetry Collector のカスタマイズされたバージョンが必要な場合は、次のコンポーネントが含まれていることを確認してください。
    • OTLP HTTP エクスポータ v0.36.0 以降
    • OTLP レシーバ v0.36.0 以降

    • OAuth2 クライアント拡張機能 v0.36.0 以降。

      使用するオープンソース OpenTelemetry Collector では、oauth2clientauthextension がサポートされている必要があります。この拡張機能は、Cisco Cloud Observability バックエンドでオープンソース OpenTelemetry Collector エクスポータを認証するために使用されます。oauth2clientauthextension は、OpenTelemetry Collector 構成の extension セクションで設定されます。

拡張機能の設定

ここで説明する手順に従って OAuth 2.0 ログイン情報を生成し、OpenTelemetry Collector 構成ファイルの extensions/oauth2client セクションで設定します。

extensions:
  oauth2client:
    client_id: <clientId from UI>
    client_secret: <clientSecret from UI>
    token_url: <tokenUrl from UI>
CODE

エクスポータの設定

ログを Cisco Cloud Observability バックエンドに送信するように OpenTelemetry Collector を設定するには、otlphttp（HTTP）エクスポータを設定し、logs_endpoint を設定して OAuth2 オーセンティケータを有効にします。
次の例では、<tenantHostName> は Cisco Cloud Observability UI で生成された tokenUrl 値からのホスト名です。

たとえば、tokenUrl が https://mytenant.observe..com/auth/dfdbdf71-7322-44d0-0123456789012/default/oauth2/token の場合、logs_endpoint を https://mytenant.observe..com/data/v1/logs に設定します。

exporters:
  otlphttp: #### Mandatory for Cisco Cloud Observability
    auth:
      authenticator: oauth2client
    logs_endpoint: https://<tenantHostName>/data/v1/logs
CODE

サービスの構成

service セクションを構成するには、次の手順を実行します。

  • oauth2client を service/extensions に追加します
  • 各エクスポータ（otlphttp および必要に応じて logging）を service/pipelines に追加します

service:
  extensions: #### Mandatory for Cisco Cloud Observability
    - oauth2client
  pipelines:
    logs:
      receivers: [otlp]
      exporters: [otlphttp]
CODE