Cisco AppDynamics SaaS と Cisco Cloud Observability を統合すると、アプリケーションの Kubernetes エンティティ関連の問題をトラブルシューティングできます。 

このページには、Splunk AppDynamics SaaS コントローラと Cisco Cloud Observability(CCO)の統合ビューを取得するために必要な詳細が含まれています。この統合ビューは、Splunk AppDynamics SaaS コントローラでモニターされている特定のアプリケーションまたは階層内の Kubernetes 関連のインフラストラクチャの問題をトラブルシューティングするのに役立ちます。

フローマップビューを使用して Splunk AppDynamics SaaS のアプリケーション パフォーマンスをモニターし、エンティティの詳細ビューを使用して CCO の Kubernetes エンティティをモニターします。 

統合ビューでは、Splunk AppDynamics SaaS コントローラ UI 上の相関する Kubernetes ワークロードを使用して APM フローマップを表します。クラスタが Cisco Cloud Observability Kubernetes コレクタによってモニターされている場合、相関ワークロードを使用できます。アプリケーションおよび階層レベルのコンテナの詳細は、Cisco Cloud Observability UI のそれぞれのワークロードに対応します。 

アプリケーション所有者または DevOps は、この機能を使用して、アプリケーションまたは階層を Kubernetes インフラストラクチャ階層と関連付けることで、アプリケーションまたは階層の問題の根本原因を特定できます。これにより、平均識別時間(MTTI)と平均解決時間(MTTR)が短縮されます。

はじめる前に

Cisco Cloud Observability で Kubernetes エンティティの詳細を表示する前に、次の要件が満たされていることを確認します。

ワークロードの確認

[Correlations] タブを使用して、特定のアプリケーションまたは階層のワークロードを確認できます。このタブには、クラスタコレクタによってモニターされるワークロードが表示されます。これにより、高レベル(アプリケーション)データと低レベル(ワークロード)データの両方のコンテキストを 1 か所で取得できます。

[Correlations] タブを使用して、次の操作を実行できます。

  • 使用可能なワークロードと、アプリケーションまたは階層の正常性ステータスを表示します。
  • Splunk AppDynamics SaaS コントローラ UI から Cisco Cloud Observability UI に移動して、ワークロードの詳細を表示します。

[Correlations] タブは、[Application] および [Tiers & Nodes] ダッシュボードの右側のペインで使用できます。タブには、それぞれのアプリケーションまたは階層に関連するすべてのワークロードが表示されます。

ワークロードを確認するには、次の手順を実行します。

  1. [Dashboard] ページに移動します。
    • Applications > <application-name> > Dashboard > Correlations
    • Tiers & Nodes > <tier-name> > Dashboard > Correlations
  2. 必要なワークロードをクリックして、Cisco Cloud Observability の対応するワークロードの詳細ページを開きます。UI が新しいブラウザタブで開きます。
    Cisco Cloud Observability の [Workloads] リストページと、特定のアプリケーションまたは階層に対応するワークロードのフィルタ処理されたリストを表示するには、[View workloads in CCO] をクリックします。
  3. Cisco Cloud Observability の Kubernetes エンティティデータに基づいて問題をトラブルシューティングします。

相関を使用したアプリケーションの問題のトラブルシューティング

アプリケーションまたは階層のフローマップでは、[Correlations] にはワークロードとその正常性が表示されます。これは、特定のワークロードがアプリケーションの問題を引き起こしているかどうかを理解するのに役立ちます。

特定のワークロードをクリックすると、CCO UI が表示され、ここで正確な問題をより詳細に把握できます。[Workloads] ページには、Kubernetes エンティティに関する問題のトラブルシューティングに役立つ詳細情報が表示されます。 

[Workloads] ページには、次の詳細情報が表示されます。

  • [Relationship] パネルを使用して、関連するすべての Kubernetes エンティティを表示します。
  • 中央のペインには、ワークロードのパフォーマンスの分析に役立つすべてのワークロードメトリックが表示されます。
  • 右側のペインをクリックして、特定のワークロードのプロパティまたは属性を表示します。

[Workloads] ページの詳細については、「ワークロード」を参照してください。

次のアプリケーション ダッシュボードの例では、フローマップに異常なノードが表示され、[Correlations] タブに orderservice ワークロードが異常と表示されます。これは、アプリケーションの所有者が Kubernetes エンティティに問題があることを見つけるのに役立ちます。 

問題の詳細を調査するために、アプリケーションの所有者は [Correlations] タブから次の操作を実行できます。

  1. orderservice ワークロードをクリックします。
    CCO UI が新しいタブに表示されます。
  2. Health Violations をクリックします。これにより、メモリ使用率が高いことがわかります。また、Memory Usage vs Limit (%) メトリックは、使用されている合計メモリが制限を超えていることを示します。
    これは、問題がメモリ制限にあることを理解するのに役立ちます。
  3. [Relationship] ペインで [Pods] をクリックします。
    [Relationship] ペインには、対応するワークロードの異常なポッドが表示されます。これは、メモリの更新に役立ちます。