このページでは、クラスタエージェントによって使用される 3 つの内部構成ファイルについて説明します。

  • agent-monitoring.yml
  • bootstrap-config.yml
  • logger-config.yml 

デフォルト値は、カスタマーサポートに指示された場合を除き、変更しないことを推奨します。Splunk AppDynamics オペレータによって指定された値は、常に内部構成ファイルよりも優先されます。

エージェントモニタリングの設定の参照

agent-monitoring.yml ファイルには、クラスタエージェントによって変更可能な設定情報が含まれています。この表には、agent-monitoring.yml ファイルで予期されるフィールドを一覧表示しています。これらのフィールドを使用して、クラスタエージェントによってモニタされるポッドとコンテナを設定します。

フィールド名説明デフォルト
blocklisted-label（オプション）Kubernetes ラベル（key-value ペア）を指定するために使用されるフィールド。このラベルが存在する場合、コンテナまたはポッドはモニタされません。この例では、ラベル appdynamics.exclude が true に設定されているポッドがブロックリストに登録されます。
appdynamics.exclude: true
blocklisted-names（オプション）モニタ対象外のポッドおよびコンテナを指定するために使用されるフィールド。この例では、ポッド ignored-pod はモニタされません（関連するコンテナ container3 と container4 を持つため）。Empty
cluster-metric-collection-interval-seconds

エージェントがメトリックを収集する頻度（秒単位）
この値は 30 秒未満に設定しないでください

60

container-filter（オプション）コンテナ名に基づいてポッドおよびコンテナをブロックリストまたは許可リストに登録しますEmpty
container-registration-batch-size1 回の登録サイクルでのバッチあたりのコンテナの最大数

25

container-registration-max-parallel-requests1 回の登録サイクルでのバッチの最大数

3

metadata-collection-interval-seconds

コンテナとポッドのメタデータが収集される頻度

60

metric-collection-interval-seconds

メトリックが定期的に収集されるサンプリング間隔

この値は 15 秒未満に設定しないでください

Kubernetes メトリックサーバのサンプリング間隔は、この設定値と同じである必要があります。この設定を変更する場合は、Kubernetes メトリックサーバアドオンの再展開が必要です。

  • デフォルトのメトリック収集サンプリング間隔は 30 秒です
  • kubelet のデフォルトの収集間隔は 15 秒です

metric-upload-retry-count

最初に失敗した場合に試行されるメトリック アップロード アクションの回数

3

metric-upload-retry-interval-milliseconds

連続するメトリックアップロードの再試行間隔（ミリ秒単位）

5
pod-registration-batch-size

1 回の登録サイクルでのバッチあたりのポッドの最大数

30

allowlisted-names（オプション）モニタ対象のポッドおよびコンテナを指定するために使用されるフィールド。この例では、コンテナ container1 および container2 を持つポッド monitored-pod がモニタされます。Empty

agent-monitoring.yml例：

metric-collection-interval-seconds: 30
container-filter:
  blocklisted-label:
    appdynamics.exclude:
      true
#  allowlisted-names:
#    pod-name1:
#      container-name1
#      container-name2
#    pod-name2:
#      container-name1
#      container-name2
#    pod-name3:
#      container-name1
#      container-name2
#  blocklisted-names:
#    pod-name:
#      container-name1
#      container-name2
#    pod-name2:
#      container-name1
#      container-name2
YML

ブートストラップ設定参照

bootstrap-config.yml ファイルには、起動時にクラスタエージェントによって読み取られる設定情報が含まれています。この表には、bootstrap-config.yml ファイルで予期されるフィールドを一覧表示しています。

フィールド名説明デフォルト
accountコントローラのアカウント名

Empty

account-access-keyアカウントアクセスキーEmpty
cluster-nameモニタリングクラスタに割り当てられた一意の名前Empty
container-registration-interval-seconds

クラスタエージェントがコントローラにコンテナ情報を送信する頻度。クラスタエージェントが実行中のコンテナをチェックする間隔。

実行中のコンテナをより頻繁に検出する場合にのみ、デフォルト値を変更します。ほとんどの環境では、デフォルト値を使用します。

120
controller-hostコントローラホスト名Empty
controller-portコントローラポートEmpty
controller-ssl-enabledコントローラが SSL 対応であるかどうかを示しますfalse
event-upload-interval-secondsイベントがコントローラにアップロードされる頻度（秒単位）10
http-client-timeout-secondsコントローラから応答を受信しなかった場合にサーバコールが終了するまでの秒数30
log-output-directoryログを書き込む必要があるディレクトリlogs
monitored-namespacesクラスタ内でモニタされる名前空間（カンマ区切り文字列）default


bootstrap-config.yml例：

account: <account-name>
account-access-key:<account-access-key>
controller-host: localhost
controller-port: 8090
cluster-name: <cluster-name>
monitored-namespaces: default
event-upload-interval-seconds: 10
container-registration-interval-seconds: 120
http-client-timeout-seconds: 30
log-output-directory: logs
# SSL configuration
controller-ssl-enabled: false
YML

ログ設定参照

デフォルトでは、クラスタエージェントはログファイルを <cluster_agent_home>/logs/<node_name> directory に書き込みます。

log-level パラメータの値を変更することによって、クラスタエージェントのログレベルを制御できます。デバッグ情報を最大にするには、logger-config.yml ログレベルを  DEBUG に設定します。

logger-config.yml ファイルを変更し、次の属性の値を設定することができます。

[Attribute]説明（Description）Defaultタイプ（Type）

log-level

ログの詳細の数：INFO、WARNING、DEBUG 、または TRACEINFO文字列

max-filesize-mb

ログの最大ファイルサイズ（MB 単位）5整数

max-backups

ログに保存するバックアップの最大数。最大バックアップ数に達すると、最初のログファイルの次に最も古いログファイルが削除されます。3整数型（Integer）

write-to-stdout

ロギング情報を stdout に書き込みます。オプション：true、false。true

文字列

logger-config.yml例：

log-level: INFO
max-filesize-mb: 5
max-backups: 3
write-to-stdout: true
YML