このページでは、AppDynamics の正常性ルールのスケジュールに関する概要について説明します。
正常性ルールに関連するメトリックは管理しているスケジュールに応じて評価されます。次の点について設定できます。
正常性ルールスケジュールの時間評価は、コントローラのタイムゾーンに関係なく、指定したタイムゾーンに基づいて行われます。
AppDynamics コントローラバージョン 4.5.15 以前で作成されたスケジュールについては、コントローラのタイムゾーンに基づいてすべてのスケジュールが実行されます。バージョン 4.5.16 以降で作成されたスケジュールの場合、スケジュールはコントローラのタイムゾーンに関係なく、指定したタイムゾーンに基づいて実行されます。
正常性ルールが有効なスケジュール
デフォルトでは、正常性ルールは常に有効になっています。正常性ルールを評価するためのスケジュールを定義できます。
次の組み込みスケジュールが存在します。
また、カスタム正常性ルールのスケジュールを設定することもできます。カスタムスケジュールでは、コントローラのタイムゾーンに関係なく、アプリケーションに固有のタイムゾーンを定義できます。これにより、アプリケーションがコントローラとは別のタイムゾーンにある場合に、タイムゾーンを手動で調整する必要がなくなります。詳細については、「正常性ルールスケジュールの作成および管理」を参照してください。
正常性ルール評価のタイムフレーム
正常性ルール評価タイムフレームは、正常性ルールを評価するために使用されるデータが収集される期間です。
異なる種類のメトリックにより、異なるデータの集まりを使用したより良い結果が得られます。データ収集期間を設定して、特定の正常性ルールを評価するときに AppDynamics が使用するデータ量を管理できます。評価のタイムフレームは、1 ~ 120 分の範囲で定義できます。これは、循環タイムフレームとして機能します。デフォルト値は 30 分です。[Use data from last] ドロップダウンで次の値を選択できます。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120
30 分以下の評価タイムフレームを定義している場合にのみ、条件の永続的しきい値を定義できます。
違反後の正常性ルール待機時間
正常性ルールの待機時間設定では、正常性ルールの違反状況が続いている間にイベントが生成される頻度をコントロールできます。コントローラが Critical または Warning のステータスの正常性ルール違反を見つけると、Open Critical または Open Warning イベントが生成されます。このイベントは、正常性ルールに一致するポリシーをトリガーして、そのポリシーに必要なアクションを開始するために使用できます。
オープンイベントが発生すると、コントローラは 1 分ごとに正常性ルールのステータスを評価し続けます。コントローラが同じ違反を検出し続ける場合、違反は同じステータスでオープンのままになります。対応する Continues Critical または Continues Warning イベントが生成され、関連するポリシーに結び付ける場合もあります。
1 分ごとの Continues イベントは、正常性ルールに対してノイズが多すぎる場合があります。[Wait Time after Violation] の設定は、継続する正常性ルール違反に対して、こうした Continues イベントが生成される頻度を抑制するために使用できます。デフォルトでは 30 分毎です。
Continues Critical および Continues Warning イベントを使用するには、デフォルトの [Wait Time after Violation] 値をご希望の頻度に調整します。次に、その正常性ルールがポリシーの設定の [Health Rule Violation Events] セクションで選択された [Health Rule Violation Continues - Warning] と [Health Rule Violation Continues - Critical] イベントと一致しているポリシーを構成します。
[Troubleshoot] の下の [Health Rules Violations] ページに表示される違反は、正常性ルール違反イベントがトリガーされる場合にのみ更新されます。
コントローラがルールを評価できない場合(ノードがレポートを停止した場合など)は、正常性ルールリスト右側のパネルにある [Current Evaluation Status] タブで、正常性ルールの評価ステータスが灰色の疑問符または [Unknown] とマークされます。違反後の待機時間が経過するまで、現在の違反イベントは開いたままになります。待機時間が経過した時点で、違反イベントは閉じられ、新しいイベントがトリガーされ、ルールの正常性ステータス自体が [Unknown] として表示されます。