アプリケーションモニタリングの概要」で説明するように、ビジネスアプリケーションは、AppDynamics APM モデルにおける最上位レベルのコンテナとして機能します。ビジネスアプリケーションには、関連ビジネストランザクションとサービスエンドポイントをはじめ、サービスを提供するよう作用するインフラストラクチャ コンポーネントとアーティファクトが含まれています。 

ビジネスアプリケーションの整理

1つまたは複数のビジネスアプリケーションに合わせて環境をモデル化することができます。同じ AppDynamics アカウント内に複数のビジネスアプリケーションがある場合、クロス アプリケーション フロー マップを使用して異なるアプリケーション間の関係を表示することができます。 

コントローラUIのアクセス権をビジネスアプリケーションによって割り当てることができるため、組織のチームごとにビジネスアプリケーションを整理すると良いでしょう。正常性ルールなどの構成設定はビジネスアプリケーションまでが範囲であり、必要以上のビジネスアプリケーションを設定すると構成が煩雑になることにご留意ください。

環境をモデル化する場合は、必ずビジネスアプリケーションに一意の名前を割り当ててください。名前は、アプリケーションパフォーマンスモニタリングとエンドユーザーモニタリングの両方で一意である必要があります。

権限

アプリケーションを作成するには、Can Create Applications 権限が必要です。アプリケーションの表示、編集、または削除を行う権限は、カスタムロール用のデフォルトアプリケーション権限の一部として設定することも、特定のアプリケーションに対して設定することもできます。詳細については、Application Permissionsを参照してください。

アプリケーションの表示

コントローラ UI のメニューバーからアクセスできる [Applications] ページでは、ご使用の環境のビジネスアプリケーションの概要が表示されます。ひと目でアプリケーションのパフォーマンスを把握できます。

アプリケーションページには、複数の表示とソートオプションがあります。ビジネスアプリケーション間の関係を表示するには(あるビジネスアプリケーションのビジネストランザクションが別のアプリケーションのサービスを呼び出す場合など)、[Flow View ] アイコンを選択します。

アプリケーションの変更

アプリケーションページで新しいビジネスアプリケーションを作成できますが、それを手動で作成する必要はありません。コントローラは、アプリケーションエージェントが新しいビジネスアプリケーション名を使用して初めて登録される時に、新しいビジネスアプリケーションを自動的に作成します。

アプリケーション名の変更

アプリケーションの名前を変更するには、アプリケーションのドロップダウンから [Edit Application Properties] を選択します。

Edit Application Properties

アプリケーションの名前を変更する場合は、controller-info.xml のエージェント構成でも名前を変更する必要があります。controller-info.xmlのアプリケーション名フィールドを変更しない場合、エージェントは古いアプリケーション名を再作成して古いアプリケーションに報告します。

アプリケーションの削除

アプリケーションを削除するには:

[Applications] ドロップダウンでアプリケーションを選択し、Actions > Delete を選択します。

コントローラは、以下のような削除対象の関連項目リストの確認を促すメッセージを表示します。

  • ティアとノードの数
  • ビジネストランザクション数(「ビジネストランザクション」を参照)
  • ブラウザRUMアプリケーション
  • モバイルアプリケーション

アプリケーションパフォーマンスの詳細

アプリケーションページから、アプリケーションをクリックしてビジネスアプリケーションを構成し、モニタリングします。ビジネスアプリケーションインスタンスのアプリケーションダッシュボードページでは、以下のものが表示されます。

  • Top Business Transactions:負荷、応答時間、エラーなどさまざまな条件によってソートされた特に高価なビジネストランザクションの KPI。このタブのパネルにある View All をクリックすると、上位のビジネストランザクションのKPIすべてを含むリストが1つのパネルに表示される。
  • Transaction Snapshots:選択された時間範囲のトランザクション スナップショット。トランザクション スナップショットから、パフォーマンス問題の根源をドリルダウンできる。
  • Transaction Analysis:選択された時間範囲のアプリケーション パフォーマンスをグラフ化。グラフを使用して、さまざまなイベントによるアプリケーション応答時間への影響を分析する。
  • Machine Snapshots:アプリケーションに 1 つ以上の .NET ティアがあれば、それが選択された時間範囲のマシンスナップショットのリストとして表示される。マシンスナップショットから、特定のマシンの実行プロセスやメモリ使用量など、環境の状態をドリルダウンできる。詳細については、「.NETのマシンスナップショット」を参照してください。