この参照資料のページには、アプリエージェントのノードプロパティに関する情報が記載されています。プロパティはアルファベット順に並んでいます。

一般的に、エージェントのデフォルト設定を変更する場合は注意してください。エージェントに指定された上限を増やした後は、変更後のエージェントによるメモリ消費を評価およびモニタする必要があります。 

maximum-activity-trace-stack-depth

このプロパティより、アクティビティのトレースセッションの一部としてキャプチャするスタックトレースの深さが決まります。デフォルトでは、OIT(オブジェクトインスタンスの追跡)、ALD(自動リーク検知)、および MIDS(メモリ集約型データ構造)のコードパスのサイズが 10 に設定されています。この上限を増やすには、このプロパティを使用します。

Warning: 深さが大きくなるほどシステムのオーバーヘッドは大きくなります。AppDynamicsは、このプロパティのデフォルト値を一時的に増やし、必要な出力を得た後にその値を削除するか、10に戻すことを推奨します。

Type:整数型(Integer)
Default value:10
Platform(s):Java

max-analytics-collectors-allowed

このプロパティは、エージェントの分析コレクタの上限を設定します。

Type:整数型(Integer)
Default value:2000
Platform(s):Java、.NET

max-async-task-registration-requests-allowed

このプロパティを調整すると、許容される非同期タスク登録リクエスト数が増減します。

Type:整数型(Integer)
Default value:500
Platform(s):Java

max-async-task-registrations-allowed

このプロパティを調整すると、許容される非同期タスク登録数が増減します。

Type:整数型(Integer)
Default value:500
Platform(s):Java、.NET

max-business-transactions

エージェントが起動したら、検出されるビジネストランザクション数に上限を設定します。この上限により、コントローラI/Oの処理能力とエージェントメモリの要件が実稼働環境に適した状態に保たれます。詳細については、ビジネストランザクションを参照してください。

Warning: この設定を変更することで、デプロイメントのリソース消費に影響を及ぼす場合があります。この設定を変更する前に、アプリケーション環境とコントローラが増加するリソース要件に対応できることを確認します

Type:整数型(Integer)
デフォルト値:50
範囲:最小値 = N/A、最大値 = 300
プラットフォーム:Java、.NET、Node.js、SAP/ABAP、C++ SDK(任意の非プロキシ動的言語エージェント)

max-call-elements-per-snapshot

このプロパティは、スナップショットのコールグラフのために収集されるエレメントの最大数を表しています。上限に到達すると、エージェントはこのコールグラフ用のデータ収集を中止し、その時点まで収集されたものを報告し、上限に到達したことを示す警告をコールグラフに付けます。AppDynamics では、オーバーヘッドの影響があるため、この数を大幅に増やすことは推奨されません。

Type:整数型(Integer)
Default value:5,000
Platform(s):Java、.NET

max-concurrent-snapshots

継続的なトランザクションを含む、許可される合計スナップショットの最大数。キューが値セットを通過すると、追加のスナップショットはドロップされます。このプロパティは、開発モードでは無視されます。 

Type:整数型(Integer)
Default value:20
Range:値は正の整数。その他の制約なし。
Platform(s):Java、.NET

max-correlation-header-size

相関ヘッダーの最大サイズ。

Type:整数型(Integer)
Default value:4096
Range:値は正の整数。その他の制約なし。
Platform(s):Java

max-error-snapshots-per-minute

エラーによる1分あたりのスナップショット数の上限。たとえば、エラースナップショットの数が多すぎる場合は、この値を調整してスナップショットの「ノイズ」を減らせます。

Type:整数型(Integer)
Default value:5
Platform(s):Java、.NET

max-jdbc-calls-per-callgraph

コールグラフあたりの JDBC/ADO.NET 終了コールスタックサンプルの最大数。min-duration-for-jdbc-call-in-ms の値よりも長い時間を要するクエリのみが報告されます。値を変更しても、再起動の必要はありません。

Type:整数型(Integer)
Default value:100
Range:最小値 = 1、最大値 = 1000
Platform(s):Java、.NET

max-jdbc-calls-per-snapshot

スナップショットで許可されている JDBC/ADO.NET 終了コールの最大数。上限以降のコールは記録されません。値を変更しても、再起動の必要はありません。

Type:整数型(Integer)
Default value:500
Range:最小値 = 1、最大値 = 5000
Platform(s):Java、.NET

max-metrics-allowed

このプロパティでは、エージェントが登録できるメトリック数の上限が設定されます。

Note:メトリクスの数(登録済み + 未登録)が新しいノードプロパティ値を上回っている場合、新しいメトリックは作成されません。

Type:整数型(Integer)
デフォルト値:5000 または次の設定に準拠 –Dappdynamics.agent.maxMetrics=
プラットフォーム:Java

max-prepared-statement-sql-length

SQL プリペアドステートメントの SQL ステートメントの最大長。このプロパティで設定された値を超えると、SQL ステートメントの長さは切り捨てられます。 

Type:整数型(Integer)
Default value:500
Range:最小値 =0、最大値 =1000
Platform(s):Java、.NET

max-service-end-points-per-async-type

ワーカースレッドなど、非同期エントリポイントタイプごとに登録可能なサービスエンドポイントの最大合計数。単一のトランザクションで多数のスレッドが生成されることがあるので、同期サービスのエンドポイントタイプよりも非同期サービスのエンドポイントタイプが多くなることが予想されます。

Type:整数型(Integer)
Default value:40
Range:Minimum=0; Maximum=N/A
Platform(s):Java

max-service-end-points-per-entry-point-type

Servlet、Strutsアクション、Webサービスなど、各エントリポイントタイプごとに登録できるサービスエンドポイントの最大合計数。

Type:整数型(Integer)
Default value:25
Range:最小値 = 0、最大値 = N/A
Platform(s):Java、.NET

max-service-end-points-per-node

単一のノードで検出できるサービスエンドポイントの最大合計数。このプロパティの値を増やすことで、特定のノードでより多くのサービスエンドポイントを検出できます。

Type:整数型(Integer)
Default value:100
Range:最小値 = 0、最大値 = N/A
Platform(s):Java、.NET

max-service-end-points-per-thread

単一のトランザクション実行スレッドで検出されるサービスエンドポイントの最大数。

このプロパティがデフォルト値の 1 に設定されていて、1 つの特定のトランザクションに影響するサービスエンドポイントが 2 つ検出された場合は、常に 1 つのサービスエンドポイントのみが評価されます。2 番目のサービスエンドポイントが最初のサービスエンドポイントのコンテキスト内で検出された場合、その 2 番目のサービスエンドポイントは無視されます。ただし、2 番目のサービスエンドポイントが最初のエンドポイントの終わりから始まる場合は、この 2 番目のサービスエンドポイントも評価されます。

スレッドで追加のサービスエンドポイントを監視するには、このプロパティの値を増やします。この数は、各スレッドの実行におけるサービスエンドポイントによるオーバーヘッドの最大限度とメトリック数を確保します。 

Type:整数型(Integer)
Default value:1
Range:最小値 = 0、最大値 = N/A
Platform(s):Java、.NET

max-urls-per-error-code

このプロパティはエージェントがトラッキングできる、特定のエラーを起こす URL の数を増やします。最大数に達すると、残りのエラーはすべて不明に分類されます。

Type:整数型(Integer)
Default value:50
Platform(s):Java

min-duration-for-jdbc-call-in-ms

指定された時間(ミリ秒単位)よりも時間がかかるJDBC/ADO.NETコールは、コールグラフにキャプチャされます。クエリは引き続きトランザクションスナップショットに表示されます。この値をあまりに低く設定すると(< 10ミリ秒)、アプリケーションの応答時間に影響することがあります。値を変更しても、再起動の必要はありません。

Type:整数型(Integer)
Default value:10
Range:最小値 = 0、最大値 = N/A
Platform(s):Java、.NET

min-load-per-minute-diagnostic-session-trigger

このプロパティは、診断セッションがトリガーされる前に評価されるビジネストランザクションあたりのリクエスト数を示します。このプロパティは、十分なロードがない場合の診断セッションを防ぐ時に役に立ちます。

Type:整数型(Integer)
Default value:10
Range:最小値 = 0、最大値 = N/A
Platform(s):Java、.NET

minimum-age-for-evaluation-in-minutes

自動リーク検出(ALD)は、頻繁に使用されるコレクションをすべて追跡します。コレクションオブジェクトを識別しモニタするには、ALD プロパティが定義する条件を満たす必要があります。このプロパティは、満たす必要がある最初の基準です。値は、分単位のコレクションの最小経過時間です。このプロパティは、ノードの再起動後に有効になります。

ガベージが収集されず、コレクションが指定された期間に利用可能であれば、コレクションがキャプチャされた時点からモニタされます。存続する場合は、サイズチェックが評価されます。基準を満たしていれば長期のサイズ変化がモニタされます。

Warning: デフォルト値を減らすと、ALD がより多くのコレクションを処理する必要が出てくるため、CPU およびメモリのパフォーマンスに影響を与えます。

Type:整数型(Integer)
Default value:30
Range:最小値 = 5、最大値 = N/A
Platform(s):Java

minimum-number-of-elements-in-collection-to-deep-size

自動リーク検出(ALD)は、頻繁に使用されるコレクションをすべて追跡します。識別され、監視されるコレクションオブジェクトはALDプロパティが定義する条件を満たしている必要があります。このプロパティはエレメントのしきい値の数を設定します。

Warning:デフォルト値を減らすと、ADがより多くのコレクションを処理するため、CPUおよびメモリのパフォーマンスに影響を与えます。

Type:整数型(Integer)
Default value:1000
Platform(s):Java

minimum-size-for-evaluation-in-mb

自動リーク検出(ALD)は、頻繁に使用されるコレクションをすべて追跡します。識別され、監視されるコレクションオブジェクトについては、ALDプロパティが定義する条件を満たしている必要があります。このプロパティは、監視の対象となるためのコレクションの最小初期サイズをメガバイト単位で設定します。コレクションはminimum-age-for-evaluation-in-minutesプロパティで指定された期間中存続する必要があります。

Warning:デフォルト値を減らすと、ADがより多くのコレクションを処理するため、CPUおよびメモリのパフォーマンスに影響を与えます。

Type:整数型(Integer)
Default value:5
Range:最小値 = 1、最大値 = N/A
Platform(s):Java

min-transaction-stall-threshold-in-seconds

指定された秒数以上実行しない限り、非同期トランザクションで停滞をチェックすることはありません(Executor モードの場合のみ)。

Type:整数型(Integer)
Default value:60
Platform(s):Java

msmq-correlation-field

デフォルトでは、.NET エージェントは MSMQ メッセージキューのダウンストリーム相関を無効にしています。このノードプロパティを発信ティアおよび受信ティアの両方に登録して、MSMQのダウンストリーム相関を有効にし、エージェントが相関データを書き込むフィールドを指定します。

エージェントは、[Extension] フィールドまたは [Label] フィールドをサポートしています。デフォルトでは、エージェントは [Extension] フィールドに相関データを書き込みます。ただし、MSMQ 書き込みデータが [Extension] フィールドに組み込まれているフレームワークもあります。[Extension] フィールドはフレームワークによってすでに使用されているため、このフィールドを使用できない場合にのみ [Label] を使用します。MSMQ の NServiceBus 実装では [Extension] フィールドを使用するため、NServiceBus には [Label] を使用します。詳細については、.NETのMSMQバックエンドを参照してください。

Type:文字列
Supported values:
  • None: MSMQ のダウンストリーム相関の無効化
  • Label: 相関情報を [Label] フィールドに保存する
  • Extension: 相関情報を [Extension] フィールドに保存する
Default value:なし
Platform(s):.NET

msmq-single-threaded

MSMQ メッセージキューのスレッディング アーキテクチャを指定します。デフォルト値は false です。マルチスレッドキューの実装では、値を false に変更します。「.NETのMSMQバックエンド」を参照してください。

Type:ブール
Default value:false
Platform(s):.NET