データベースエージェントは、データベースサーバのモニタリングに加えて、データベースサーバをホストするハードウェアをモニタすることもできます。データベース サーバ ハードウェアをモニタするようにデータベースエージェントを設定するには、[Collector configuration] ダイアログの [Hardware Monitoring] セクションに入力します。

Databases > Configuration > Collectors をクリックして、そのデータベースサーバのハードウェアをモニタする既存のコレクタを選択し、[Edit] をクリックします。または、[Add] をクリックし、別のデータベースサーバとそのサーバをホスティングしているハードウェアをモニタする新しいコレクタをセットアップします。

[Hardware Monitoring] セクションの入力

データベースサーバに加えてデータベース サーバ ホスト ハードウェアをモニタする場合に入力する必要がある [Collector Configuration] ダイアログのフィールドについて以下に説明します。

Oracle データベースでは、ハードウェアモニタリングが無効になっている場合でも、CPUMemory メトリックがモニタされます。

Monitor Operating System:モニタ対象ホストから CPU 消費メトリックを収集する場合に選択します。 

Operating System:モニタ対象ホストのオペレーティングシステム(Windows、Linux、Solaris、AIX、または RDS)を指定します。

Use Local WMI:データベースエージェントが実行されているマシン(localhost など)をモニタする場合は、このチェックボックスをオンにします。これを選択すると認証が不要なため、認証フィールドは使用されません。

Domain:Windows の場合のみ、ハードウェアが存在するドメインの名前を指定します。

SSH Port:Linux、AIX、および Solaris の場合のみ、コントローラがモニタ対象ホストとの暗号化通信に使用するセキュアシェル(SSH)ポート番号を指定します。ここで別のポート番号を指定しない場合は、デフォルトのポート番号 22 が使用されます。  

Use certificate:Linux、AIX、および Solaris の場合のみ、AppDynamics はプライバシー強化メール(PEM)を介した証明書ベースの認証もサポートしています。証明書ベースの認証を実装するには、[Use certificate] オプションを有効にして、<db_agent_home>\keys ディレクトリに PEM ファイルをコピーします。$HOME/.ssh ディレクトリが存在する場合、エージェントはそこで見つかった証明書を使用します。このオプションは、エージェントが Linux、AIX、または Solaris を実行しているマシンで実行されている場合にのみ表示されます。

Username:データベースエージェントがモニタ対象ホストにログオンするために使用するユーザの名前を指定します。Windows ホストから OS メトリックを収集するには、設定されたユーザ(または Windows 認証を使用している場合はコレクタサービスユーザ)が、ターゲットホストへの WMI 接続を確立し、Windows パフォーマンスカウンタを収集できる必要があります。

Password:データベースエージェントがモニタ対象ホストにログオンするために使用するユーザのパスワードを指定します。パスワード テキスト フィールドに表示されるエコー文字の数は、(暗号化された)ユーザパスワード用に保存されている文字数を表すものでないようにします。

  • Windows ハードウェアモニタリングは、Linux システムにインストールされているデータベースエージェントではサポートされていません。ただし、データベースの可視性は、SQL クエリ収集を介して SQL サーバのハードウェアメトリックをサポートできます。
  • 次のデータベースサーバではハードウェアメトリックを収集するために SSH 接続が必要になるため、データベースの可視性ではこれらのデータベースサーバのハードウェアメトリックは収集されません。
    • Apache Cassandra
    • Datastax Enterprise(DSE)Cassandra
    • Couchbase
    • IBM DB2
    • MongoDB
    • MySQL
    • Sybase
    これらのデータベースサーバのハードウェアメトリックを収集するには、[Monitor Operating System] を有効にする必要があります。
  • Oracle および MSSQL データベースの場合、ハードウェアメトリックは SQL クエリ収集または SSH 接続のいずれかを介して収集できます。ただし、データベースの可視性では、前述のデータベースサーバのリストの SQL クエリを使用したハードウェアメトリックの収集はサポートされていません。

メトリックレポータタイプ不一致の問題の解決

ログに次のようなメッセージが表示された場合は、Java ハードウェアモニタからハードウェアモニタに切り替えます。

[Worker-7] 12 Sep 2014 07:27:49,449 WARN MonitorOutputHandler - Metric Reporter type mismatch for metric [Hardware Resources|Network|Incoming packets/sec]
com.singularity.ee.agent.commonservices.metricgeneration.metrics.MetricReporterTypeMismatchException: Aggregator of OBSERVATION already exists for metric Metric Identifier[Hardware Resources|Network|Incoming packets/sec] ID[0]
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