1 つの中央ディレクトリから複数のホストにマシンエージェントをデプロイできます。このセットアップにより、各エージェントインスタンスが中央の 1 つの場所の 1 つの実行可能ファイルセットから開始されるため、エージェントの更新が容易になります。

ワークフローの説明

  1. 中央のエージェントディレクトリを設定します。
    1. マシンエージェントの実行可能ファイルと設定ファイルを、NFS マウントされた共有ディレクトリなどの中央ディレクトリにインストールします。
    2. この中央ディレクトリ内のすべてのリモートエージェントに共通するプロパティを指定します。 
  2. この中央ディレクトリからエージェントのインスタンスを開始するように各リモートホストを設定します。
    1. 起動スクリプトまたはコマンドラインのいずれかで、そのホスト上のエージェントに固有のプロパティを指定します。 
    2. 中央のエージェントディレクトリからマシンエージェントのインスタンスを開始するように起動スクリプトを設定します。

中央のエージェントディレクトリを設定する

  1. 最新のマシンエージェントの ZIP ファイルをダウンロードします。「AppDynamicsソフトウェアのダウンロード」を参照してください。
  2. ダウンロードしたファイルを、中央ホスト上の目的のルートディレクトリ(<central-agent-root-directory>)に解凍します。
  3. すべてのリモートホストで実行されるすべてのマシン エージェント インスタンスに共通するプロパティを指定します。共通するプロパティの例として、アカウント名、コントローラのホストとポートなどがあります。これらのプロパティは、<central-agent-root-directory>/conf/controller-info.xml で指定します。  

エージェントインスタンスを開始するように各リモートホストを設定する

各マシンエージェントホストで、ランタイムディレクトリ、アプリケーション名、階層名、ノード名など、そのエージェントに固有のプロパティを指定します。これらのプロパティを指定するには、スタートアップスクリプトまたはコマンドラインで -D パラメータを設定します。たとえば、リモートホストの起動スクリプトに、次のコマンドを含めます。

<central_agent_root_directory>/bin/machine-agent -Dappdynamics.agent.runtime.dir=<agent_runtime_dir>  -Dappdynamics.agent.applicationName=<application_name>

各エージェントインスタンスのログファイルが個別のディレクトリに保存されるように、各リモートホスト固有のランタイムディレクトリを指定する必要があります。エージェントのログディレクトリは、-Dappdynamics.agent.runtime.dir システムプロパティで指定したエージェント ランタイム ディレクトリの下にあります。ログディレクトリは、ランタイムディレクトリ(<agent-runtime-dir>/logs)の直下にあります。 

  • リモートホスト上の起動スクリプトで絶対パスとしてランタイムディレクトリを指定します。

    -Dappdynamics.agent.runtime.dir=<absolute_path_to_local_agent_runtime_directory>
  • ログディレクトリとファイル名をデフォルト値から変更するには、ファイル <machine-agent-home>/confs/logging/log4.xml を編集します。"FileAppender" > "fileName" および "FileAppender" > "filePattern" パラメータの値を目的のディレクトリとファイル名に変更します。 
  • ファイルシステムの権限で、ログディレクトリとファイルの作成を許可する必要があります。