ポリシーによるアクションおよびアラートの自動的な呼び出しを一時的に抑制できます。コンポーネントのメンテナンスの実行中、またはコンポーネントのトラブルシューティング中にこのような抑制を行う場合があります。
アプリケーションに対して作成されたアクションの抑制の構成を確認するには、[Alert & Respond ] > [ Actions] > [Action Suppression] の順にクリックします。
アクションの抑制の影響を受けるオブジェクト
特定の期間にアクションの抑制を構成し、特定のオブジェクトまたは複数のオブジェクトに適用します。アクションの抑制のオブジェクトとなり得るエンティティは次のとおりです。
- アプリケーション
- ビジネストランザクション
- 階層
- ノード
- サーバー
アクションの抑制を構成した期間内は、指定されたオブジェクトで発生する正常性ルール違反イベントに対してポリシーアクションは呼び出されません。
アクションが抑制されるオブジェクトに関連付けられたエージェントに対し、メトリックのレポートを無効にすることができます。このオプションを使用すると、レポートされたメトリックが予告なく変更される場合があります。
オブジェクトに対してレポートされたメトリックに突然予期せぬ変更が見られる場合は、アクション抑制の構成リストをチェックし、アクションの抑制とレポートの無効化が現在、そのオブジェクトに対してアクティブであるかどうかを確認してください。
アクションの抑制が各オブジェクトに影響を与えるエンティティを設定できます。この表に、設定されているオブジェクトの範囲に応じてアクションを抑制できるエンティティを示します。
オブジェクトの範囲 | 影響を受けるエンティティ |
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アプリケーション | アプリケーション内のすべてのエンティティ。 |
Business Transaction | - アプリケーション内のすべてのビジネストランザクション。
- 特定のティア内のすべてのビジネストランザクション。
- 特定のビジネストランザクション。
- 特定の基準に一致するパターンを持った名前のビジネストランザクション("XYZ" で始まる名前のすべてのビジネストランザクションなど)。
|
ティア | - アプリケーション内のすべてのティア。
- 特定のティア。
ティアレベルの設定では、抑制が次の項目に影響します。 - 指定されたティアのすべてのノード
- 個々のノードの正常性ルールとティアレベルの正常性ルール
たとえば、ノードの一部が条件に違反するときにアクションを呼び出すようティアレベルの正常性ルールが構成され、そのティア内の特定のノードでアクションの抑制が構成されている場合、それらのノードは依然としてティアレベルの正常性ルールで評価されます。 |
ノード | - すべてのノード
- Javaノード
- .NETノード
- PHPノード
上記のタイプ内で、以下に対するアクションを抑制できます。 - すべてのノード
- 特定のティア内のノード
- 特定のノード
- 指定した基準に一致する名前、メタ情報、環境変数、または JVM システム環境プロパティのあるノード
ノードレベルの設定では、抑制はノードの正常性ルールにのみ影響します。 |
サーバー | |
アクションの抑制の影響を受ける正常性ルール
デフォルトでは、アクション抑制の構成は、構成されたオブジェクトによって生成されるすべてのイベントによってトリガーされるアクションに適用されます。
特定の正常性ルール違反によってトリガーされるアクションのみに適用されるよう、構成を調整することができます。たとえば、アプリケーションに HealthRuleA、HealthRuleB、および HealthRuleC があり、HealthRuleC のみにアクションの抑制が構成されている場合、構成された期間中、HealthRuleA および HealthRuleB の違反に対しては継続してアクションが呼び出されます。
正常性ルール評価の無効化
アクションを抑制しても、ポリシーによってアクションにリンクされた正常性ルールの評価は抑制されません。アクションが抑制されていても、正常性ルール違反イベントは引き続き発生します。特定の正常性ルールまたはすべての正常性ルールの評価を無効にできます。「すべての正常性ルールの無効化」を参照してください。