アプリケーションに最も関連するメトリック情報が表示されるように、エージェントが格納できるメトリック数には制限があります。アプリケーション エージェントとマシンエージェントには、次のようなさまざまな制限が適用されます。

  • アプリエージェントでは、登録されるメトリックの最大数はデフォルトで5000になります。
  • マシンエージェントの場合、登録されるメトリックの最大数はデフォルトで 450 です。これは、基本ハードウェアメトリックとサーバの可視性に関して利用できる拡張メトリックの両方に適用されます。

制限に達した場合、「Metric registration limit of n reached」の概要を含む AGENT_METRIC_REG_LIMIT_REACHED タイプのエラーイベントが生成されます。エージェントが再起動するまで、新しいメトリックは作成されません。必要に応じてデフォルトの制限を増やすことができます。 

エージェントメトリックの制限

マシンエージェントやアプリケーション エージェントのメトリック登録制限のデフォルト値は増減できます。 

制限を変更することで、デプロイのリソース消費に影響を及ぼす場合があります。この設定を変更する前に、アプリケーション環境を確認し、コントローラが増加したリソース要件を処理できるようにしてください。

Java エージェントの場合、agent.maxMetrics システムプロパティを使用して制限を変更します。たとえば、マシンエージェントメトリックの制限を増やすには、次の形式でマシンエージェントを起動するときに、引数として最大メトリック数を指定します。

-Dappdynamics.agent.maxMetrics=<max-number-of-metrics>

たとえば、マシンエージェント起動時に登録できるメトリックの最大数を、次の方法で2000に増やします。 

nohup java -Dappdynamics.agent.maxMetrics=2000 -jar machineagent.jar &

.NET エージェントの場合、 maxMetrics プロパティを環境変数として設定します。この設定はアプリエージェントにのみ影響します。例:

appdynamics.agent.maxMetrics=5500

.NET Agent for Linux の場合は、以下のノードプロパティを使用してエージェントメトリック制限を設定します。詳細については、「アプリケーション エージェントのノードプロパティ(A)」を参照してください。 

appdynamics.agent.metricLimits

.NETマシンエージェントの場合、config.xmlでメトリック要素を使用してメトリックの最大数を指定します。「.NETエージェントの構成プロパティ」の「マシン エージェント エレメント」を参照してください。「.NETエージェントの管理」も参照してください。

<metrics max-metrics="300"/>

コントローラメトリックの制限

メトリック登録には、コントローラ独自の制限が適用されます。オンプレミスコントローラの場合、コントローラ管理コンソールのコントローラ設定ページで、メトリック登録の制限を制御するプロパティを表示および変更できます。

関連するコントローラの設定は次のとおりです。

  • metric.registration.limit:コントローラでアカウントごとに登録できるメトリックの最大数。デフォルトは2百万です。 
  • application.metric.registration.limit:コントローラでビジネスアプリケーションごとに登録できるメトリックの最大数。デフォルトは100万です。