このページでは、AppDynamics ブラウザ リアル ユーザ モニタリング(ブラウザ RUM)の概要を示します。

ブラウザ リアルユーザ モニタリング(ブラウザ RUM)を使用すると、Web アプリケーションの稼働状況をリアル エンド ユーザの観点で表示できます。データの詳細を表示して、Web ブラウザでのアプリケーションのユーザエクスペリエンスについて調査し、次のような問いに答えることができます。

  • どのファースト/サードパーティ Ajax または iframe コールがページロード時間を遅延させているか
  • サーバのパフォーマンスが全体または個別のケースにおいて、エンドユーザ エクスペリエンスにどのように影響しているか

アプリケーションのモニタ

ブラウザ RUM には、データをリアルタイムで確認するための方法が複数あります。次の操作ができます。

  • Web ページのパフォーマンスを把握し、改善する
    • ページ、Ajax リクエストおよび iframe のエンドユーザのブラウザでのロードおよびビルド状況に関する詳細なグラフと(有効にした場合は)サーバ側のパフォーマンスをレポートするためのリンクによって、個々のリクエストの状況を把握する。詳細については、ブラウザスナップショットを参照してください。
    • 複数の共通メトリックで、最もパフォーマンスが低下しているページを見つける。トップページを参照してください。
  • エラーを削減
    • 問題の原因となっているスクリプトファイルや行番号など、ロード中に JavaScript エラーが発生するページを確認する。詳細については、ブラウザスナップショットを参照してください。
  • ユーザについての詳細を確認する
    • デバイス/プラットフォームおよびブラウザ別に Web ユーザのアプリケーションへの接続状況を確認する。詳細については、ブラウザアプリダッシュボードを参照してください。
    • Web ユーザの地理的な位置、および国やリージョンでのアプリケーションのパフォーマンスを確認する。詳細については、ブラウザアプリダッシュボードを参照してください。
    • ユーザが Web サイト内をどのように移動しているか、ユーザが実行しているアクションを把握する。詳細については、Browser RUM Sessionsを参照してください。

ブラウザ RUM の使用方法の詳細については、「Overview of the Controller UI for Browser RUM」を参照してください。

ブラウザ RUM の動作

ブラウザ RUM は、次のように動作します。

  1. エンドユーザは、Web アプリケーションから最初のページを要求。
  2. Web アプリケーションは、そのページに必要なビジネスロジックを実行。
  3. Web アプリケーションは、応答ページを作成してエンドユーザに戻る。応答ページには次のものが含まれる。
    1. アプリケーション固有の情報。
    2. そのページに関するパフォーマンス情報を収集する方法を記述した短い JavaScript スクリプトのコピー。このスクリプトは JavaScript エージェントと呼ばれます。
  4. JavaScript エージェントが挿入されたページがエンドユーザに返される。  
  5. このページがブラウザで生成されると、スクリプトによってページのパフォーマンスに関する情報が収集されます。
  6. ページの onload イベントが発生するのとほぼ同時に、かなり大きな JavaScript(JavaScript エージェント拡張)のコピーが挿入済みのエージェントによって非同期でダウンロードされる。
  7. この 2 番目のスクリプトは、収集したパフォーマンス情報をパッケージ化し、処理のために Web ビーコン経由で EUM サーバコレクタに送信する。
  8. この 2 つのスクリプトは連携して動作し、エンドユーザがアプリケーションのインストゥルメント化されたページを移動するときに、パフォーマンス情報を収集して送信する。

ブラウザ RUM のセットアップと構成

ブラウザ RUM は簡単にセットアップできます。また、幅広い構成変更ができます。方法は以下のとおりです。

ブラウザ RUM のライセンスと有効化