デフォルトでは、AppDynamics .NET エージェントは、URI に基づいて ASP.NET トランザクションに命名します。フルフレームワーク上の ASP.NET Core の場合、エージェントはデフォルトで MVC 領域、コントローラ、およびアクション命名を使用し、URI を使用するように構成することもできます。このページでは、フルフレームワーク上の ASP.NET および ASP.NET Core の両方の MVC トランザクション命名構成オプションについて説明します。

MVC命名規則を使用したトランザクションの場合、自動トランザクション検出構成設定は、MVCセグメントに適用され、URIには適用されません。

MVC トランザクションの命名

一部のMVCアプリケーションでは、URIに基づいて命名すると意味のないビジネストランザクション名になることがあります。URI スキームによっては、多数のビジネストランザクションが作成されるため、すぐにビジネストランザクションの制限を超え、ほとんどのトラフィックが「その他のトラフィック」ビジネストランザクションに入れられる可能性があります。

たとえば、次のサンプルURLのように都市検索の結果として、URLで店舗の場所を示すMVCアプリケーションがあるとします。

http://myapp.mycompany.com/Bellevue

この URL に基づいて、AppDynamics は /Bellevue という名前のビジネストランザクションを登録します。一意の都市名を指定した検索結果にはそれぞれ同様に一意のビジネストランザクションが生成されます。  

Business Transactions

あるいは、領域、コントローラ、またはアクション名に基づいてトランザクションを識別するようにエージェントを構成できます。コントローラやアクションごとにトランザクションを命名するようにエージェントを構成すると、エージェントはコントローラおよびアクション名(この場合は Search/Results)に基づいてビジネストランザクションを識別します。

Discovered Business Transaction

この例では、新しいビジネストランザクションは、すべての都市の検索リクエストを1つのトランザクションに統合し、それがアプリケーションパフォーマンスを測定するためのより論理的なユニットになります。

同様に、アプリケーションが領域を使用して論理的にコントローラをグループ分けする場合、ビジネストランザクションでその領域名を使用するよう構成できます。

ASP.NET ルーティングのバックグラウンド情報については、この Microsoft Developer Network 記事(msdn.microsoft.com/en-us/library/cc668201.aspx)を参照してください。

MVC トランザクションのノードプロパティの構成

ノードプロパティを使用してカスタム MVC トランザクションの命名を構成できます。次の表に、エントリポイントのタイプに基づいて MVC トランザクションのノードプロパティを構成する方法を示します。

ノードプロパティは、MVC 3、MVC 4、WebAPI トランザクションをサポートしています。

エントリポイントのタイプビジネストランザクションの命名トランザクションの命名の構成

IIS でホストされている ASP.NET
aspdotnet-mvc-

コントローラおよびアクションの値を使用して、ビジネストランザクションが命名されます。

aspdotnet-mvc-naming-controlleraction ノードプロパティの値を true に指定して登録します。

エリアおよびコントローラの値を使用して、ビジネストランザクションが命名されます。

aspdotnet-mvc-naming-controllerarea ノードプロパティの値を true に指定して登録します。

ビジネストランザクション名に 3 つすべてのコンポーネント値(コントローラ、アクション、およびエリア)が含まれます。
  1. 両方のノードプロパティを登録します。
  2. 2 つ(デフォルト)ではなく 3 つの URI セグメントを使用するように ASP.NET トランザクションの命名を構成します。

自動トランザクション検出ルール」を参照してください。

フルフレームワーク上の ASP.NET Core
aspdotnet-core-


URI を使用して、ビジネストランザクションが命名されます。以下の両方のノードプロパティの値を次の値に指定して登録します。 false
  • aspdotnet-core-naming-controllerarea ** 
  • aspdotnet-core-naming-controlleraction 
トランザクション名のエリア値が省略されます。

aspdotnet-core-naming-controllerarea ノードプロパティの値を false に指定して登録します。

.NET Agent for Linuxビジネストランザクション名で MVC エリア、コントローラ、URI、およびアクションが使用されます。aspdotnet-mvc-naming-controlleraction ノードプロパティの値を true に指定して登録します。

新しいノードプロパティを登録するには、「アプリケーション エージェントのノードプロパティ」を参照してください。

トランザクションの命名の構成を変更し、以前登録したビジネストランザクションへのトラフィックが終了すると、古いビジネストランザクションを削除できます。