このページでは、マシンエージェントの既存のインストールのアップグレード方法について説明します。この手順はテスト済みであり、マシンエージェント 20.1 以降で有効であることが証明されています。  

新規インストールについては、「マシンエージェントのインストール」を参照してください。

アップグレードの実行

  1. エージェントを更新する前に、(必要に応じて)次の手順を実行します。
    1. 環境に影響がある変更について「リリース ノート」を確認します。
    2. <machine_agent_home> ディレクトリを <machine_agent_home_BACKUP> にバックアップします。これにより、必要に応じて以前のインストールに戻すことができます。 
    3. エージェントに加えてコントローラもアップグレードする場合、「Upgrade the Controller Using the Enterprise Console」の指示に従い、その後、この手順に戻ります。
    4. マシンエージェントを介して Analytics エージェントを実行することで、ログ分析データを収集している場合は、次の手順を実行します。
      1. 古いウォーターマークファイルを保存して、新しい <analytics-agent-home> にコピーできるようにします。
              マシンエージェントの場所:<machine-agent-home>/monitors/analytics-agent/conf/watermark
              Analytics エージェントの場所:<analytics-agent-home>/conf/watermark 
      2. 既存のジョブファイルを保存して、新しい <analytics-agent-home> にコピーできるようにします。
               マシンエージェントの場所:<machine-agent-home>/monitors/analytics-agent/conf/job
               Analytics エージェントの場所:<analytics-agent-home>/conf/job
  2. AppDynamics ダウンロードセンターから、ご使用の OS 環境に適したインストーラをダウンロードします。
  3. <machine_agent_home> から現在実行されている、アップグレード対象のマシンエージェントのすべてのインスタンスを停止します。次を参照してください。マシンエージェントの起動と停止
  4. マシンエージェントのインストールを更新します。
      • RPM ベースの Linux インストール:
        既存のパッケージを更新します。次に例を示します。
        sudo rpm -U <package>
      • systemd Linux システム(CentOS 7、Ubuntu、新しい Fedora Core システム、新しい OpenSUSE システム、および新しい SUSE Enterprise Linux システムなど)への RPM ベースのインストール。
        ご使用の Linux インストールで systemd が使用されているかどうか不明の場合、問題を回避するためにクリーンインストールを実行してください。古いパッケージを削除してから、新しいパッケージをインストールしてください。 
      • その他のすべてのシナリオ:
        最初に、古いエージェントの <machine_agent_home> を削除します。ステップ 1 で作成した <machine_agent_home_BACKUP> が保持されていることを確認してください。
        次に、「マシンエージェントのインストール」の特定のイントールについて説明された「RPM パッケージを使用した Linux へのインストール」に従い、マシンエージェントをインストールします。

        Analytics エージェントをマシンエージェントの拡張機能として実行する場合、古いディレクトリをクリーンアップしないと、または新しい場所を使用しないと、組み込みの Analytics エージェントが起動できない可能性があります。  

  5. <machine_agent_home>/conf/controller-info.xml でエージェント設定を構成します。次を参照してください。マシンエージェントの設定プロパティ

    RPM ベースの Linux インストーラは、デフォルトで以前のエージェントの構成設定を保持します。 

    別のインストーラを使用していて、以前のエージェント設定を維持する必要がある場合、新しいインストールディレクトリに <machine_agent_home_BACKUP>/conf/controller-info.xml ファイルをコピーします。

  6. 更新されたエージェントを起動する前に、(必要に応じて)次の手順を実行します。
    1. Windows で更新する場合:既存のディレクトリに新しいマシンエージェントをインストールすると、"InstallService" と "UninstallService" の 2 つのファイルが表示されることがあります。.vbs ファイル(VbScript)を使用して、以前のバージョンから残されていた .cmd ファイル(Windows コマンドスクリプト)を削除します。
    2. エージェントのインストールパッケージに新しい JRE が含まれている場合:マシンエージェント JRE を使用する関連のカスタムスクリプトを更新します。
    3. アカウントのアカウント管理者ロールを持つすべてのユーザを更新し、必要に応じて、適切な SIM ロール(SIM 管理者および SIM ユーザ)をアカウントの他のユーザに追加します。
  7. エージェントを起動し、エージェントのインストールを確認し、エージェントがコントローラにレポートすることを確認します(「マシンエージェントのインストール」の特定のインストールに関する説明に従います)。