AppDynamics アプリケーション エージェント タイプごとに、そのエージェントのすべてのエントリポイントに適用されるデフォルトの自動トランザクション検出ルールがあります。エージェントは、自動トランザクション検出ルールに一致するビジネストランザクションを識別すると、そのエントリポイントタイプの命名ルールに基づいてビジネストランザクションを命名します。 

トランザクションの自動命名

命名ロジックはアプリケーション テクノロジーによって異なります。 {{2}}は特定の属性を識別し、 {{3}} はこの属性に割り当てる新規の値を指定します。

  • Java ServletなどのURIエントリポイントを持つWeb指向のテクノロジーの場合、検出ルールは、デフォルトでURIの最初の2つのセグメントを使用してトランザクションを命名します。「URIベースのエントリポイント」を参照してください。 
  • 非同期メッセージリスナーや、メッセージ駆動型 Bean(JMS)などのメッセージ指向テクノロジーの場合、エージェントは、宛先名(キュー名)またはリスナークラス名(宛先名が使用できない場合)を使用してビジネストランザクションを命名します。 
  • Webサービスの場合、 エージェントは、Webサービス名とオペレーション名に基づいてビジネストランザクションを命名します。

自動トランザクション検出ルールのカスタマイズ

自動トランザクション検出ルールを以下のようにカスタマイズできます。

  • エージェントタイプの自動トランザクション検出を追加します。
  • 自動検出された異なるタイプのエントリポイントを有効または無効にします。
  • URIベースのエントリポイントなどの一部のエントリポイントに基づいてトランザクションの命名をカスタマイズします。

ルールエディタにアクセスするには、アプリケーション エージェントの 自動トランザクション検出ルールをダブルクリックします。または、[Add] をクリックして、そのエージェントタイプの新しい自動トランザクション検出ルールを作成できます。[Rule Configuration] タブをクリックすると、自動検出ルールのエントリポイントが表示されます。


自動トランザクション検出ルールのスコープを編集、削除、または変更する場合、コントローラ UI が検証を実行するので、各ティアは正しい自動検出ルールをそのエージェントタイプで使用できます。

Javaエージェントを使用している場合、カスタマイズを実稼働に適用する前にその効果をプレビューできます。「ビジネストランザクション検出セッション」の「トランザクション検出ルールの編集およびプレビュー」を参照してください。

エントリポイントに対するトランザクションモニタリングの無効化

自動トランザクション検出ルールに、エントリポイントタイプごとに自動検出を制御するための [Transaction Monitoring Enabled ] チェックボックスがあります。デフォルトで、すべてのエントリポイントタイプが有効になっています。あるエントリポイントタイプの検出を無効にすると、エージェントはルールが適用されているスコープに対しそのエントリポイントタイプのすべてのアクティビティの検数、測定、記録を停止します。

[Transaction Monitoring Enabled ] 構成は、そのエントリポイントタイプの同じスコープ内のカスタム一致ルールに影響します。たとえば、そのスコープのjavaデフォルト自動トランザクション検出ルールでPOJOモニタリングを無効にした場合、JavaエージェントはスコープのどのPOJOトランザクションも検出しません。

以下は、モニタリングを無効にする場合です。

  • 特定のエントリポイントタイプのすべてのビジネストランザクションはどれもモニタリングする必要がないことがわかっています。
  • ダウンストリームコールからトランザクションをモニタリングします。

たとえば、ServletがSpring Beanを実装するアプリケーションがあり、Spring Beanレベルから開始するトランザクションのモニタリングに関心があるとします。Servletモニタリングを無効にすると、Spring Beanの自動検出ルールがトランザクションのエントリポイントになります。

エントリポイントタイプに対する自動トラザクション検出の無効化

カスタム一致ルールのモニタリングを続行する場合は、[Discover transactions automatically for <entry point type>] を無効にします。自動トランザクション検出を無効にすると、アプリエージェントは現在無効化されているエントリポイントタイプについて、以前に検出されたトランザクションのメトリックの報告を停止します。エージェントは、カスタムマッチルールに基づいたトランザクションのみを検出します。ただし、無効化されたトランザクションは削除されず除外されません。トランザクションの削除の詳細は、「ビジネストランザクションの整理」を参照してください。

  • エージェントは、無効化されたタイプについて、デフォルトの自動トランザクション検出ルールに基づいて新しいトランザクションを検出しません。 
  • エージェントは、無効化されたエントリポイントタイプのメソッドおよびオペレーションの呼び出しを自動検出しなくなります。
  • そのエントリポイントタイプのカスタムマッチルールは有効なまま保持され、カスタムマッチから生じたトランザクションのメトリックがエージェントによって報告されます。
  • イグジットポイントの検出は有効の状態が保持されます。

[Discover Transactions automatically] 構成は、POJO エントリポイントPOCO エントリポイントに適用されません。

エントリポイントのトランザクションの命名のカスタマイズ

ビジネストランザクション自動検出ルールを表示および編集するには、[Configuration > Instrumentation > Transaction Detection] に移動します。

Transaction Detection

エントリポイントタイプのトランザクションの命名をカスタマイズするには、特定のエージェントタイプのデフォルトの自動トランザクション検出ルールをダブルクリックします。Rule Configurationタブをクリックしてルールのエントリポイントを表示します。以下に示すように、カスタマイズ可能な命名オプションが設定されているエントリポイントタイプでは、[Configure Naming ] を展開できます。

Rule Configuration

URI ベースのトランザクションの命名方法をカスタマイズする場合は、「URIベースのエントリポイント」を参照してください。

カスタムマッチルールを使用してトランザクションの命名をカスタマイズすることもできます。