このページでは、AppDynamics の Dash Studio ウィジェットの概要を示します。

ウィジェットを使用すると、ダッシュボードでデータをビジュアルで表現できます。 

このページには、ベータ版 Dash Studio の特定のウィジェットのみが含まれています。このページは、製品に新しいウィジェットが表示されたときに更新されます。

カードコンポーネント

カードは、ウィジェットを配置するための小さなコンテナです。カードには、タイトル、境界、場合によってはフッター、またはカードの特定のコンテキストに関連するアクションがあります。これらのコンテナには、情報を明確に理解できるテキストラベルが付いています。これらは、必要に応じて、いつでも名前を変更したり、削除したりできます。 

グローバル時間範囲

右上の [Global Time Range Selector] オプションでは、ダッシュボードの時間範囲を設定できます。これは、過去 5 分間、時間単位、週単位、または月単位で指定できます。

ウィジェットの時間範囲

ウィジェットをさまざまな時間範囲で比較するには、グローバル時間範囲とは異なる時間範囲を設定します。これにより、1 つのウィジェットに他のウィジェットとは独立した時間範囲を設定できます。これは次の手順で実行できます。

  1. 時間範囲を設定するウィジェットを選択します。
  2. 左側のパネルにある [Widget Properties] に移動し、[Widget Time Range] をクリックします。2 つのオプション [Global Time Range] と [Widget Specific Time Range] が表示されます。
  3. [Widget Specific Time Range] を選択し、下のリストから選択してグローバル時間範囲とは異なる時間範囲を設定します。


    [Show Time Range] トグルを選択すると、ウィジェットの上部にその時間範囲が表示されます。


    ウィジェットの [Show Time Range] トグルを有効にすると、[View] モードの時間範囲を変更できます。

ウィジェットのタイプ

次に、Dash Studio で使用可能なウィジェットのタイプを示します。

ラベルウィジェット

ラベルウィジェットは、ダッシュボードキャンバスにテキストを追加できる単純なテキスト文字列です。

実系列グラフ

時系列グラフは、線によって繋がれた 2 次元の時間ベースのデータポイントです。1 つのグラフに複数の線を設定できます。これらは、測定ポイントが(通常は x 軸の値によって)順序付けられ、線セグメント(直線または曲線)で結合されている点を除き、散布図に似ています。 

メトリック番号

メトリック番号のチャートでは、単一の値/KPI が強調表示され、通常は次を使用して作成されます。

  • データパネルを使用して指定できる 1 つの測定値。
  • 複数のメトリックの組み合わせまたは集約。

値の画面には、次の情報が表示されます。

  • 任意の即時に 1 つの測定値またはメトリック値。
  • 2 つの値(2 つの異なるメトリックまたは異なる時間ポイントのメトリックのいずれか)の比較。
  • 多数のオブジェクトまたは長時間の間隔におけるメトリックの集約。

時間の経過に伴う値の傾向を考慮している場合、これらのチャートは、現在の値、または値の変化を一定期間にわたって解釈できるコンテキスト情報によって強化できます。これらのチャートには、インシデントの日付と時刻などの数字とテキストが表示されます。

メトリック値、またはこれらの値の組み合わせは、1 つのメトリックを選択するなど、さまざまな方法で表示することもできます。

  • 詳細情報を確認したい特定のエンティティまたはオブジェクトに関連付けられている名前。

  • 特定のタイプのすべてのエンティティ、またはエンティティで指定されたサブリストの集約。

  • 動的に決定されたエンティティのサブリストの集約。

メトリック番号により、現時点でのメトリックの値と、任意の時間間隔におけるメトリックの値のパターンを理解することができます。

Metric Number

[Health] ウィジェット

[Health] ウィジェットは、指定された時間範囲の 1 つ以上のエンティティの正常性情報をさまざまな方法で可視化します。このウィジェットを使用すると、アプリケーション、ビジネストランザクション、階層、ノード、および正常性ルールについて、一度に 1 つ以上のエンティティの正常性情報を作成して表示できます。デフォルトでは、[Health] ウィジェットは、円グラフで正常性情報を表示します。円グラフによる可視化では、ドーナツグラフの中心にメトリック値を表示する追加のオプションがあります。

ウィジェットのプロパティ

[Health] ウィジェットの外観を変更するには、右側の [ Widget Properties] パネルの [Visualization ]  セクションで使用可能なオプションを選択します。

ウィジェットは、次のようにダッシュボードに表示できます。

  • ドーナツグラフ:[Health] ウィジェットはデフォルトでドーナツグラフとして表示されます。 
    • Label Format:このオプションでは、[Count and Type] または [Count] のいずれかを表示することによって、ラベルの形式を変更できます。
    • Centre Value Unit:このオプションを使用すると、単位の値を設定できます。
    • Data Labelsデータラベルをオンまたはオフにすることができます。 
  • Traffic Light:重大、警告、および通常ステータスの正常性情報を信号機として表示します。表示される正常性ステータスは、[Aggregation Type] によって決定されるエンティティのリストの全体的な正常性ステータスです。

    [Worst Health] が [Health] ウィジェットで現在サポートされている唯一のAggregation Typeです。このタイプでは、指定されたエンティティのリストにおける最も低い正常性ステータスが表示されます。追加の集約タイプは今後のリリースに含まれます。

  • Ratio Bar and List:モニタ対象のすべてのエンティティのリストとともに、正常性ステータスを棒グラフとして表示します(その横に正常性アイコンが表示されます)。棒のサイズは、[Bar Size] で小または中に変更できます。[Font Weight] オプションを使用すると、ウィジェット内のフォントの外観を [Light]、[Medium]、[Strong] に変更できます。
  • Ratio Bar:正常性ステータスを棒グラフとして表示します。
  • List:正常性ステータスをリストとして表示します。

データパネル

データパネルでは、[Health] ウィジェットに表示される正常性情報のデータ型を選択できます。 

e-コマースアプリケーションの正常性ステータスを把握する必要がある例を考えてみます。次の手順を実行できます。

  1. 表示するデータ型に基づいて、[Show me data for] ドロップダウンメニューから値を選択します。
    Show Me Data
    このシナリオでは、正常性ルールが選択されています。
  2. データパネルに表示される後続の入力は、前の手順で選択したデータ型に固有のものです。この場合、[Health Rules] ドロップダウンメニューを使用し、データをドリルダウンするアプリケーションを選択できます。 
    Health Rules Dropdown
  3. 次のドロップダウンメニューでは、ポップアップリストから特定の [Named] 正常性ルールを選択することも、[All Health Rules] を選択することもできます。たとえば、[All Health Rules] を選択すると、[Health] ウィジェットが次のように表示されます。
    Named Health Rule
    すべてのフィールドに有効な入力値を指定すると、ウィジェットがキャンバス上で更新されて結果が表示されます。中央の値を確認するには、[Add Center Query] をクリックします。

[Image] ウィジェット

[Image] ウィジェットを使用すると、新しいダッシュボードにイメージを追加できます。

Image Widget

次に示すオプションを使用して、イメージをアップロードできます。

Upload Image

[Pie] ウィジェット

円グラフには、特定の時間範囲の一連のメトリックを統合した単一の値が円グラフによる可視化として表示されます。ダッシュボードエディタの右側にある [Widget Properties] パネルには、[Pie] ウィジェットを設定するための可視化プロパティのリストが表示されます。これらのプロパティには、データラベルの可視性、データラベルの形式、データ値の形式、凡例の可視性、凡例の位置、中心値の可視性、中心値の形式などを設定するオプションがあります。

Pie Widget

ウィジェットのプロパティ

[Pie] ウィジェットの外観を変更するには、[Widget Properties] パネルで次のオプションのいずれかを選択します。

  • CARD:このリストには、背景色、パディング、境界、影、タイトルのプロパティ(名前、配置、または色)、およびサブタイトルを設定できる一連のオプションが用意されています。
  • VISUALIZATION:このオプションを使用すると、次の項目を変更できます。:
    • Data Labelsオンまたはオフにできる個々のデータポイントを定義します
    • Legend:ウィジェットの円グラフの各区画の値を示します。
    • Legend Placement:このオプションを使用すると、ウィジェットの右側または下に凡例を配置できます。
    • Center Valueこのオプションを使用すると、単位の値を設定できます。
    • Center Value Format:中央の単位値の形式を設定できます。
    • Center Value Unit:これにより、中央の値に対して単位を設定できます(任意)。
  • WIDGET TIME RANGE:このオプションを使用すると、グローバル時間範囲やウィジェット固有時間範囲などの時間範囲オプションを設定できます。