Enterprise Consoleの初回使用時、またはプラットフォームの新規作成時に、InstallページでExpress Installを選択できます。このインストールオプションにより、新しい単一ノードコントローラおよび埋め込みイベントサービスを、迅速かつ容易にインストールすることができます。

このページでは、Express Installの実行手順を説明します。コントローラをEnterprise Consoleを使用してインストールする前に、Enterprise Consoleが実行中であり、ホストマシンがコントローラの要件を満たしていることを確認してください。

GUIを使用してコントローラをインストールする場合、プラットフォームを同時に作成できます。コマンドラインを使用する場合は、コントローラをインストールする前にプラットフォームを作成する必要があります。詳細については、「Enterprise Consoleの管理」を参照してください。Express Installでは、インストールするバージョンを選択するオプションはなく、各サービスの最新バージョンが自動的にインストールされます。インストールをより細かく管理する必要がある場合は、「カスタム インストール」を参照してください。

GUIを使用したプラットフォームのインストール

Express Installは、使用するAppDynamicsプラットフォームの設定をもっとも素早く開始する方法です。これを使用して、コントローラとイベントサービスを単一のホストにインストールすることができます。

Enterprise Consoleをインストールした後、GUIでプラットフォームのインストールプロセスを完了できます。

  1. 開始する前に、Enterprise Console の前提条件を満たしていることを確認します。

  2. ブラウザを開き、GUIに移動します。

    http(s)://<hostname>:<port>

    デフォルトのポートは9191です。

  3. Express Install」を選択し、コントローラとイベントサービスを共有ホストにインストールします。
  4. プラットフォームの名前とインストールパスを入力します。

    Windows の Enterprise Console では、コントローラを別のドライブにインストールすることはできません。

    インストールパスは、すべてのプラットフォーム コンポーネントがインストールされる絶対パスです。プラットフォームに追加されたすべてのホストに同じパスが使用されます。この下にインストールされている既存の AppDynamics コンポーネント(コントローラ、イベントサービスなど)がないパスを使用します。
    選択したパスは、書き込み可能である必要があります。すなわち、Enterprise Console をインストールしたユーザに、そのフォルダへの書き込み権限がある必要があります。また、Enterprise Console で管理されるすべてのホストで同じパスが書き込み可能である必要があります。

    サンプルパス: /home/appduser/appdynamics/product

  5. ホストマシンの関連情報(ホスト名、ユーザ名、秘密キー)を入力して、ホストを追加します。Enterprise Console ホストを追加するには、[Add Enterprise Console Host,] をクリックします。それにより、テキストフィールドに Enterprise Console マシンのホスト名が自動入力されます。認証情報を入力する必要はありません。コントローラとイベントサービスは、Enterprise Consoleと同じホストにインストールされます。

    コントローラがWindowsマシンにインストールされる場合、Enterprise Consoleも同じマシンにインストールされている必要があります。これは、Enterprise ConsoleでWindowsホストがサポートされていないためです。

    Enterprise Console ホストを使用してコントローラをインストールする場合、ユーザ名と秘密キーは不要です。また、コントローラとイベントサービスをリモートホストにインストールすることもできます。その場合、リモートホストのユーザ名と秘密キーが必要です。

    OpenSSH バージョン 7.8 以降では、生成される ssh キーは、Ed25519 を使用した OpenSSH 形式です。ただし、Enterprise Console では、古い pem 形式を使用して ssh キーがフォーマットされることを想定しています。

  6. コントローラのインストール:
    1. コントローラのプロファイルサイズを選択します。サイジング要件の詳細は、「コントローラシステム要件」を参照してください。
    2. 必要なユーザー名とパスワードを入力します。デフォルトのコントローラ管理ユーザー名は、adminです。
  7. Install をクリックします。

[Install] をクリックした後、[Jobs] ページでプラットフォーム作成ジョブのステータスをモニタリングできます。これには、Add Hosts、Controller Install、および Events Service Install ジョブが含まれます。Controller Install ジョブは、他の 2 つのジョブと比べて完了までに大幅に長い時間がかかることに注意してください。ジョブが正常に完了したら、プラットフォームのステータスチェック、コントローラの URL 取得、プラットフォーム構成の更新、およびサービスのライフサイクル管理を実行できます。

追加の設定要件と、埋め込みイベントサービスのスケールアップ方法は、「Linuxにおけるイベントサービスのインストール」を参照してください。