PHP インストーラは、エージェントがコントローラと通信するために使用する情報を PHP 構成ファイルの AppDynamics エージェントセクションに書き込みます。

デフォルトでは、PHP エージェントはステータスコード 4xx 応答などの HTTP エラー応答をエラーとしてマークします。次の設定を php.ini ファイルに追加すると、HTTP エラー応答がエラーとしてマークされなくなります。

agent.http_error_detection = false
CODE

これは、この情報を controller-info.xml と呼ばれる XML ファイルに書き込むその他の AppDynamics アプリケーション エージェントとは異なります。

エージェントを再インストールすると、フラグメントディレクトリを使用している場合にのみインストーラは設定を上書きします。php.ini ファイルが上書きされることはありません。インストール後に PHP 構成ファイルを編集して、これらの設定を追加、削除、変更できます。

必須」と記載されている設定が行われていないと、エージェントは起動しません。この場合、エージェントは Web サーバのエラーログにエラーを記録します。たとえば、controller.Hostname が設定されていない場合、Apache エラーログに次のメッセージが表示されます。

[AD agent] agent.controller.hostName is not set. Agent is disabled.

正常に起動した後に必要な設定を削除したり、空の値に設定すると、アプリケーションの実行中は起動時と同じ設定の元の値が使用され、変更は無視されます。必要な設定を別の有効な値に変更した場合は、Web サーバを再起動し変更を適用します。

以下にコントローラ情報の設定について説明します。

agent.controller.hostName

これはAppDynamicsコントローラのホスト名またはIPアドレスです。値は、192.168.1.22、myhostmyhost.abc.com などです。これはAppDynamicsのブラウザベースユーザーインターフェースのアクセスに使用するホストと同じです。オンプレミスのコントローラの場合、コントローラをインストールしたときに構成したアプリケーション サーバ ホスト名の値を使用します。

この設定は必須です。

agent.controller.port

これは、AppDynamicsコントローラのHTTP(S) ポートです。これはAppDynamicsのブラウザベースユーザーインターフェースのアクセスに使用するポートと同じです。

agent.controller.ssl.enabledtrue に設定されている場合は、コントローラの HTTPS ポートを指定します。それ以外の場合は HTTP ポートを指定します。詳細については、agent.controller.ssl.enabledを参照してください。

オンプレミスのインストールの場合、HTTP にはポート 8090、HTTPS にはポート 8181 がデフォルトになります。 

この設定は必須です。

agent.applicationName

これは、インストゥルメント化したノードが属する合理的なビジネスアプリケーションの名前です。

構成された名前のビジネスアプリケーションが存在しない場合、自動的に作成されます。

この設定は必須です。

agent.tierName

これはノードが属する合理的なティアの名前です。

この設定は必須です。

agent.nodeName

これはインストゥルメント化したノードの名前です。

この設定は必須です。

agent.accountName

これは、コントローラの認証に使用されるアカウント名です。

この設定は、AppDynamicsコントローラがマルチテナントモードで実行している場合、またはAppDynamics SaaSコントローラを使用している場合に必要です。これはエージェントがコントローラの認証に使用するアカウント名を指定します。AppDynamics SaaSコントローラを使用する場合、アカウント名はAppDynamicsが送信するWelcomeメールで通知されます。

コントローラがシングルテナントモードで実行している場合、この設定は不要です。

gent.accountAccessKey

これはコントローラの認証に使用するアカウントアクセスキーです。

この設定は必須です。アクセスキーを調べるには、AppDynamics UI の右上にある歯車()アイコンをクリックし、License をクリックします。

agent.controller.ssl.enabled

true に設定すると、この設定はエージェントが SSL(HTTPS)を使用してコントローラに接続する必要があることを示します。agent.controller.ssl.enabledtrue に設定されている場合、agent.controller.port をコントローラの HTTPS ポートに設定します。

agent.proxy_ctrl_dir

エージェントとプロキシ間の初期制御通信ディレクトリを指定します。手動でのプロキシ起動の場合にのみ必要です。次を参照してください。 PHPエージェントプロキシの手動による起動

agent.uniqueHostId

この設定を PHP エージェントの php.ini ファイルに追加する際、アプリケーション エージェントに一意のホスト ID を設定できます。

agent.uniqueHostId = <Insert uniqueHostId>

たとえば、以下のとおりです。agent.uniqueHostId =  AppDynamics

agent.http_error_detection=true

この設定を php.ini に追加すると、ステータスコード 4XX 応答などの HTTP エラー応答をエラーとしてマークします。