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クラスタエージェントの管理
コントローラの複数の設定を使用して、クラスタエージェントを管理できます。
クラスタエージェントの展開プラン
コントローラに複数のクラスタエージェントがある場合は、クラスタエージェントを段階的に起動する必要があります。この手順により、コントローラの最適な応答が確保されます。テーブルを使用して、各クラスタの時差のある起動時刻を決定します。クラスタのサイズによっては、クラスタエージェントがコントローラに完全に登録されるまでに数分かかることがあります。
クラスタのキャパシティプランニング
クラスタエージェントを展開するための準備を行う際は、キャパシティプランニングが重要です。クラスタエージェントとマシンエージェントは、同じコントローラのキャパシティを共有します。クラスタ内のポッドとコンテナの合計数は、使用されているマシンエージェントスロットの数と同じです。たとえば、250 のポッドと 250 のコンテナがある場合は、コントローラで 500 のマシンエージェントを使用しているのと同じことです。「コントローラのサイズ指定」を参照してください。
クラスタエージェントのコントローラ設定
クラスタエージェントをサポートしているコントローラでは、次のプロパティが推奨されます。特定のサーバの可視性プロパティは、サーバの可視性とクラスタエージェントのすべてのインスタンスに適用されます。
プロパティ | 説明 | 推奨 |
---|---|---|
sim.cluster.agent.limit | アカウントごとのクラスタエージェントの最大数。アカウントレベルで設定できます。たとえば、sim.cluster.agent.limit を 5 の値に設定していて、10 のクラスタエージェントがレポートしている場合、コントローラはクラスタエージェントのサブセットをランダムに選択します。これらのランダムなクラスタエージェントは登録されず、レポートされません。設定された制限に達すると、新しいクラスタエージェントは登録されなくなります。 | 10 |
sim.cluster.pod.limit | アカウントごとのクラスタエージェントあたりの最大ポッド数。アカウントレベルで設定できます。ポッド数が設定された制限を超えると、クラスタエージェントは、登録またはレポートしないポッドのセットをランダムに選択します。 | 1500 |
sim.machines.registrations.maxPerSecondPerAccount | アカウントごとに 1 秒あたりに許可されるマシン登録の最大数。このプロパティは、サーバの可視性とクラスタエージェントのすべてのインスタンスに適用されます。 | 10000 |
sim.cluster.container.limit | クラスタあたりのコンテナ数のコントローラレベルの制限。これは、アカウントレベルの設定がない場合に使用されます。アカウントレベルで上書きするには、追加のプロパティを対応するアカウントに追加します。このプロパティは、クラスタエージェントにのみ影響します。 | 3000 |
sim.machines.offline.toStaleTimeoutMillis | オフラインマシンが期限切れと見なされ、消去の対象になるまでの時間(ミリ秒単位)。このプロパティは、サーバの可視性とクラスタエージェントのすべてのインスタンスに適用されます。 | 172,800,000 ミリ秒(2 日) |
sim.machines.registrations.update.frequency | マシンのタイムスタンプの更新頻度(ミリ秒単位)。このプロパティは、サーバの可視性とクラスタエージェントのすべてのインスタンスに適用されます。 | 86,400,000 ミリ秒(1 日) |
sim.cluster.events.maxPerMinute | 1 分あたりに許可されるクラスタイベントの数に対するコントローラレベルの制限。このプロパティは、クラスタエージェントにのみ影響します。 | 4000 |
sim.machines.simAllowed | サーバの可視性機能の可用性。クラスタエージェントからコントローラにデータ(メトリック)を送信するには、このプロパティを true に設定する必要があります。 | true |
sim.cluster.monitoring.enabled | このプロパティにより、コントローラのクラスタエージェントが有効になります。false に設定すると、すべてのクラスタエージェントがメトリックとコンポーネントのレポートを停止しますが、1 分ごとに登録されます。このプロパティは、クラスタエージェントにのみ影響します。 | true |
詳細については、サーバの可視性のコントローラ設定を参照してください。
sim.machines.offline.toStaleTimeoutMillis
値が sim.machines.registrations.update.frequency
値より常に大きいことを確認してください。
On-Premises Customers
オンプレミスのお客様については、次の手順に従ってアカウントのクラスタエージェントのプロパティを変更します。
管理者のルートパスワードを使用して管理コンソールにログインします。
- [Controller Settings] を選択します。
- [Controller Settings] リストで、設定を検索します。
- [Value] フィールドに、推奨値を入力します。
- [Save] をクリックします。
- 管理者コンソールからログアウトします。
SaaS Customers
SaaS のお客様については、アカウントのクラスタエージェントのプロパティが更新されるようにするには、AppDynamics サポートチケットを作成します。
クラスタエージェントのレポートの制御
クラスタエージェントによるメトリックのレポートと、コンテナとポッドの登録は、停止して再開することができます。これは、アカウント単位でもコントローラ全体でも実行できます。
アカウント単位のクラスタエージェントの停止
コントローラのクラスタエージェントを停止するには、次の手順に従います。
管理者のルートパスワードを使用して管理コンソールにログインします。
- [Account Settings] を選択します。
- アカウントリストで、クラスタエージェントを設定するアカウントをダブルクリックします。
- [Additional Properties] ペインで [+Add Property] をクリックします。
- 左側のフィールドに、"sim.cluster.monitoring.enabled" と入力します。
- 右側のフィールドに、"false" と入力します。
- [OK] をクリックしてプロパティを保存します。
- 管理者コンソールからログアウトします。
アカウント単位のクラスタエージェントの起動
コントローラのクラスタエージェントを起動するには、次の手順に従います。
管理者のルートパスワードを使用して管理コンソールにログインします。
- [Account Settings] を選択します。
- アカウントリストで、クラスタエージェントを設定するアカウントをダブルクリックします。
- sim.cluster.monitoring.enable プロパティを見つけ、右側のフィールドに "true" と入力します。
- [OK] をクリックしてプロパティを保存します。
- 管理者コンソールからログアウトします。
- クラスタエージェントが "sim.cluster.monitoring.enabled" 設定を使用して停止されている場合、メトリックのレポートおよびポッドとコンテナの登録は、ユーザインターフェイスを使用してクラスタエージェントを有効にするまで再開されません。詳細については、クラスタエージェントの使用を参照してください。
コントローラのすべてのエージェントの停止
コントローラのすべてのクラスタエージェントを停止するには、次の手順に従います。
管理者のルートパスワードを使用して管理コンソールにログインします。
- [Controller Settings] を選択します。
- [Controller Settings] リストで、"sim.cluster.monitoring.enabled" 設定を検索します。
- 右側のフィールドで、値を "false" に設定します。
- [Save] をクリックします。
管理者コンソールからログアウトします。
コントローラのすべてのエージェントの起動
コントローラのすべてのクラスタエージェントを起動するには、次の手順に従います。
管理者のルートパスワードを使用して管理コンソールにログインします。
- [Controller Settings] を選択します。
- [Controller Settings] リストで、"sim.cluster.monitoring.enabled" 設定を検索します。
- 右側のフィールドで、値を "true" に設定します。
- [Save] をクリックします。
管理者コンソールからログアウトします。
- クラスタエージェントが "sim.cluster.monitoring.enabled" 設定を使用して停止されている場合、メトリックのレポートおよびポッドとコンテナの登録は、ユーザインターフェイスを使用して有効にするまで再開されません。詳細については、「クラスタエージェントの使用」を参照してください。