リモートサービスをティアに転換すると、サービスのメトリックをAppDynamicsアプリケーションモデルの1つの要素にまとめて、サービスのアクティビティをよりわかりやすくフローマップに表示することができます。

ティアは、既にビジネスアプリケーションモデルに存在している場合もあれば、新たに作成することも可能です。既に存在している場合は、バックエンドをティアに転換すると、フローマップにバックエンドアイコンとして表示されなくなります。

AppDynamics では、一部のバックエンドを自動的にティアに転換します。通常、論理的にティアにリンクされるカスタムバックエンドや HTTP、RMI、Thrift または Web サービスが対象となります。バックエンドを単独で表示したい場合は、バックエンドを未解決にするとフローマップに表示されます。

バックエンドをティアへ転換する例

例えば、データベースがアプリケーションサーバーと同じマシン上で実行されているときなど、バックエンドをティアに転換すればご使用の環境がより理にかなった表示になる場合、そのようにするといいでしょう。バックエンドをティアに転換するその他の理由には、同じようなバックエンドをまとめる場合があります。 

例えば、異なるネームスペースを使用しているため実際には同じデータベースが複数のデータベースであるように見える場合、デフォルトのフローマップにはデータベースが別々に表示される可能性があります。データベースバックエンドを「データベースサーバー」タイプの新しいティアに転換し、1つのデータベースとしてティアのメトリックがまとめて表示されるようにできます。バックエンドを取り出すと、バックエンドの履歴データはティアレベルで保持されます。

バックエンドのティアへの転換

バックエンドのダッシュボードページ(リモート サービス ダッシュボードまたはデータベース ダッシュボード)から、バックエンドをティアに転換することができます。データベースダッシュボードの [Actions] メニューで、[Resolve Backend to Tier] をクリックして既存のティアを選択するか、新たにティアを作成します。同様に、ティアに関連付けられたバックエンドを確認し、ティアダッシュボードのアクションメニューからバックエンドを未解決にできます。 

ティアからバックエンドを削除すると、未解決のバックエンドとしてフローマップに再表示されるか、別のティアに転換されます