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.NETバックエンド検出
.NETエージェントは、一般的なバックエンドタイプを自動検出します。ほとんどのバックエンドタイプには、デフォルトの検出ルールおよび構成可能なプロパティが含まれています。
バックエンド検出ルールの変更方法については、「バックエンド検出ルール」を参照してください。
ADO.NETバックエンド
.NETエージェントは、データベースバックエンドととして標準的なMicrosoftインターフェイスを実装するADO.NETデータプロバイダーを自動検出します。完全なリストについては、「.NET対応環境」の「対応 ADO.NET クライアント」を参照してください。
ADO.NET APIはインターフェイスに基づくため、AppDynamicsではこのインターフェイスを実装するすべてのADO.NETデータベースプロバイダーをデフォルトでインストゥルメント化します。
AppDynamicsでは、データベースの識別にADO.NET接続文字列からの情報を使用します。接続文字列は、サーバーのアドレスとスキーマ、またはローカルファイル名を指定します。ほとんどの接続文字列は、データベース名への解析、集約が可能な周知のルールに従ってフォーマット化されます。ただし、接続文字列には標準というものがないため、フォーマットの選択はADO.NETプロバイダーの開発者により異なります。
プロバイダーによっては、AppDynamicsで接続文字列の解析ができない場合があります。この場合、.NET エージェントはユーザパスワードを除く完全な接続文字列を使用します。プロパティは "ADO.NET connection string" とラベル付けされ、値はユーザパスワードを除く接続文字列を示します。
たとえば、エージェントは接続文字列パターン <datasource name>-<database name> を使用して、以下のデータベースバックエンドを命名します。
.\SQLEXPRESS-HowdyWorldDB
ADO.NETの構成可能なプロパティ
ADO.NETイグジットポイントに対する以下のプロパティの使用は有効または無効にできます。
構成可能なプロパティ | Default Detection and Naming Property? | 説明 |
---|---|---|
ホスト(Host) | あり | データソースまたはデータベースサーバー |
データベース | あり | データベース名 |
ベンダー | なし | クライアント側のADO.NETライブラリのタイプ |
接続文字列 | なし | パスワードが除外された完全な接続文字列 |
ポート | なし | ポート番号 |
ディレクトリサービスバックエンド
.NET エージェントは、System.DirectoryServices.Protocols(S.DS.P)ライブラリを使用するディレクトリサービスへの終了コールを自動検出します。
エージェントはサーバ名のバックエンドを命名します。エージェントがリクエストからサーバ名を派生できない場合、ドメインコンポーネント(DC)値を使って名前を構成します。
たとえば、activedirectory.example.com
HTTPバックエンド
AppDynamics は、HTTP イグジットポイント(バックエンド)を自動検出します。
Windows 用の .NET エージェント
Windows 用の .NET エージェントの場合、デフォルトの HTTP 自動検出ルールでは URL プロパティが使用されます。有効化されたプロパティから AppDynamics は、URL を使用して表示名を生成します。
たとえば、
http://api.example.com:8989/searchfares
.NET Agent for Linux
Linux 用の .NET エージェントの場合、バックエンドのデフォルトの HTTP 自動検出ルールでは、ホスト名とポート番号が使用されます。
例:
HTTPの構成可能なプロパティ
Windows および Linux バージョンの .NET エージェントの場合、以下の HTTP イグジットポイントのプロパティの使用は、有効化または無効化できます。
Configurable Properties | Default Detection and Naming Property? | 説明 | |
---|---|---|---|
Windows 用の .NET エージェント | .NET Agent for Linux | ||
ホスト | いいえ | はい | HTTPホスト |
ポート | いいえ | はい | HTTPポート番号 |
URL | はい | いいえ | 完全なURL |
クエリ文字列 | いいえ | はい | HTTPパラメータ/クエリ文字列 |
4.5.13 の新機能。コントローラ UI を使用して Linux 用 .NET エージェントに対応した HTTP バックエンド検出と命名方法をカスタマイズできるようになりました。
HTTP バックエンド検出と命名方法のカスタマイズは、このエージェントバージョンの機能プレビューであり、実稼働前のシステムで使用することをお勧めします。プレビュー機能の有効化については、「プレビュー機能の有効化」を参照してください。
メッセージキューのバックエンド
デフォルトで、AppDynamics では多数のメッセージ キュー イグジット ポイントが自動的に検出および識別されます。サポートされているメッセージ指向ミドルウェア製品のリストについては、「.NET でサポートされているリモートサービス検出」を参照してください。
デフォルトのキュー自動検出ルールは、宛先のプロパティを使ってメッセージキューバックエンドを命名します。
例:
HowdyWorldQueue$\HWT_MQ_Server1_MsgQ
メッセージキューの構成可能プロパティ
一般的に、次に示すプロパティはキューイグジットポイントに使用されます。ただし、メッセージ指向製品はそれぞれ異なるため、プロパティや名前には多少の違いがある場合があります。
構成可能なプロパティ | デフォルトの検出と命名のプロパティかどうか | 説明 |
---|---|---|
ホスト(Host) | なし | キューサーバー名 |
宛先 | はい | トピックまたはキューの名前 |
宛先タイプ | なし | キューまたはトピック |
ベンダー | なし | クライアントライブラリからのベンダー |
特定のキュータイプに関する詳細は、以下をご確認ください。
MongoDBバックエンド
デフォルトでは、.NET エージェントは MongoDB 終了コールを検出し、C# と .NET MongoDB ドライババージョン 1.10、2.0、2.2、および 2.4 を使用してオペレーションを作成、読み込み、更新、削除(CRUD)します。
デフォルトの MongoDB の自動検出ルールは、ホスト名、ポート、およびデータベース名を使用して MongoDB バックエンドを命名します。たとえば、mymongohost.27017.mymongodb です。
MongoDBの構成可能なプロパティ
MongoDBイグジットポイントに対する以下のプロパティの使用を構成できます。
構成可能なプロパティ | Default Detection and Naming Property? | 説明 |
---|---|---|
ホスト(Host) | あり | MongoDBホスト |
ポート | あり | MongoDBポート |
データベース | あり | MongoDBデータベース名 |
.NET Remoting
AppDynamics では、アプリケーションが .NET リモート処理を使用する際にリモート処理イグジットポイント(バックエンド)を自動的に検出、識別します。
デフォルトのリモート処理自動検出ルールは URL プロパティを使用します。例:tcp://remoting.example.com:8648/MovieTicketBooking
ダウンストリーム相関を構成する場合は、「.NET Remotingの関連付けを有効化」を参照してください。
.NETリモート処理の構成可能なプロパティ
.NET処理イグジットポイントに対する以下のプロパティの使用を構成できます。
構成可能なプロパティ | Default Detection and Naming Property? | 説明 |
---|---|---|
URL | あり | 完全なURL |
WCFバックエンド
AppDynamics では、アプリケーションが WCF クライアントライブラリを使用する際に WCF イグジットポイント(バックエンド)を自動的に検出、識別します。デフォルトの WCF 自動検出ルールはリモート アドレス プロパティを使用します。エージェントは、有効なプロパティからリモートアドレスを使用して表示名を生成します。
例:http://wcf.example.com:8205/Services/Service1.svc
エージェント互換性
次の表では、.NET エージェントの各バリエーションでの WCF バックエンド検出のサポートについて説明します。
エージェントとバージョン | WCF バックエンド検出のサポート |
---|---|
Windows 用の .NET エージェント | 完全サポート |
.NET Agent for Linux バージョン 20.7.0 以降 | 一部サポートあり
|
.NETマイクロサービスエージェント | サポート対象外 |
WCFの構成可能なプロパティ
WCFイグジットポイントに対する以下のプロパティの使用は、有効または無効にできます。
構成可能なプロパティ | Default Detection and Naming Property? | 説明 |
---|---|---|
| あり | クエリ、フラグメント、ユーザー情報(名前とパスワード)を除くURL |
| なし | WCFオペレーション名 |
| いいえ | 完全なURL |
| いいえ | URL のホスト部分 |
| いいえ | URL に存在する場合はポート番号、存在しない場合はプロトコルの規定値 |
| いいえ | Web サービスコールの場合は SOAP アクション |
.NET Webサービスのバックエンド
デフォルトで、アプリケーションがMicrosoft Webサービスクライアントライブラリを使用すると、AppDynamicsはWebサービスイグジットポイント(バックエンド)を自動検出し、識別します。デフォルトのWebサービス自動検出ルールはURLプロパティを使用します。有効化されたプロパティからAppDynamicsは、URLを使用してディスプレイ名を派生させます。
例:http://webservice.example.com:8105/Services/Service1.asmx
Webサービスの構成可能なプロパティ
Webサービスイグジットポイントの以下のプロパティの使用を有効化または無効化できます。
構成可能なプロパティ | Default Detection and Naming Property? | 説明 |
---|---|---|
サービス | なし | Webサービス名 |
URL | あり | 完全なURL |
オペレーション | なし | Webサービスオペレーション名 |
Soapアクション | なし | SOAPアクション |
その他のトラフィック
その他のトラフィック トランザクションについては、「ビジネストランザクション」を参照してください。
カスタムイグジットポイント
「.NET対応環境」の「リモートサービス検出」にないバックエンドをモニタする場合は、カスタムイグジットポイントを構成します。
デフォルトでは、インストゥルメンテーションの変更を反映させるにはインストゥルメント化されたアプリケーションを再起動する必要があります。.NET エージェントのランタイム リインストゥルメンテーションを有効化すると、インストゥルメンテーションの変更後にアプリケーションと AppDynamics.Agent.Coordinator を再起動する必要がなくなります。