データベースの可視性により、データベースのパフォーマンスに関するメトリックが提供され、パフォーマンス関連の問題のトラブルシューティングを行うことができます。
データベースの可視性のコンポーネント
AppDynamics データベースの可視性は、次の 4 つの主なコンポーネントで構成されています。
- データベースエージェント
- コレクタ
- コントローラ
- イベントサービス(オンプレミスのみ)
データベースエージェント
AppDynamics データベースエージェントは、データベースインスタンスやデータベースサーバに関するパフォーマンスメトリックを収集するスタンドアロン Java プログラムです。データベースエージェントは、Java 1.8 以上を実行している任意のマシンで展開できます。マシンは、AppDynamics コントローラと、モニタ対象のデータベースインスタンスにネットワークアクセスできる必要があります。
16 GB のメモリを搭載した一般的なマシンで実行されているデータベースエージェントは、約 25 のデータベースをモニタできます。大規模なマシンでは、データベースエージェントは最大 200 のデータベースをモニタできます。100 を超えるデータベースをモニタするには、データベースエージェント JVM に最初に割り当てられるヒープサイズを増やします。「データベースの可視性がサポートされる環境」を参照してください。
コレクタ
データベース エージェント コレクタは、データベースエージェント内で実行し、データベースインスタンスやデータベースサーバに関するパフォーマンスメトリックを収集するプロセスです。1 つのコレクタは 1 つのデータベースインスタンスのメトリックを収集します。1 つの Database エージェントでは複数のコレクタを実行できます。
AppDynamics データベースの可視性は、データベースのバックエンドが、コレクタによってモニタされているデータベースサーバと一致するログイン情報を持っていることを検出します。バックエンドはデータベースの可視性によってコレクタに自動的に関連付けられるため、アプリケーション フロー マップ、ティアフローマップ、またはノードフローマップを使用してパフォーマンスを表示できます。
コントローラ
コントローラは、すべてのデータベースインスタンスとデータベースサーバのパフォーマンスメトリックを表示できる中央インターフェイスです。
コントローラには、次のタイプの情報が送信されます。
- 処理されたクエリの数やその他のデータベース統計などのデータベースレベルのメトリック
- モニタ対象システム上のすべてのセッション、クライアント、クエリ、およびその他のオブジェクトの名前と属性
イベントサービス
イベントサービスは、大量のメトリックデータを保存します。オンプレミスバージョンのデータベースの可視性を使用している場合は、イベントサービスをインストールする必要があります。
イベントサービスには、次のタイプの情報が送信されます。
- 各待機状態で各クエリが費やした時間
- サポートするデータベースの個々のクエリ統計情報
- サポートするデータベースの個々の実行プランに関する情報