このページでは、付属の install.sh スクリプトを使用して PHP エージェントをインストールする方法について説明します。

PHPエージェントのインストール

次の手順では、インストールスクリプト install.sh を使用して PHP エージェントをインストールする方法について説明しています。

  1. PHP エージェントのインストール」の説明に従って、ご使用の環境のサポートとシステム要件を確認します。 

  2. php-agent インストールディレクトリを作成します。このディレクトリの所有者はApacheまたはPHP-FPM(FastCGI Process Manager)を実行するユーザーと同じである必要があります。AppDynamics では、このディレクトリを次の名前にすることが推奨されています。/opt/appdynamics/php-agent.

    このドキュメントでは、PHP エージェント インストール ディレクトリを <php_agent_install> で示します。<php_agent_install> syntax をご自身のエージェント インストール ディレクトリへのフルパスに置き換えてください。たとえば、<php_agent_install>/opt/appdynamics/php-agent に変更します

  3. マシン上に複数の Apache インスタンスがある場合は、適切な ノード、php_ini dir、および php_ext dir オプションを使用して、各 Apache インスタンスに対して install.sh を 1 回ずつ実行します。 

    PHP プロキシデーモンを手動で実行する」を参照してください。

    インストールに追加されるファイル」を参照してください。

    コマンドラインから、次の例のように、ディレクトリを PHP エージェント インストール ディレクトリに変更し、エージェント ディストリビューションの tarball を解凍します。

    cd &lt;php_agent_install>
    tar -xvjf appdynamics-php-agent-x64-linux.tar.bz2
  4. <php_agent_install> ディレクトリに次の権限を設定します。

    • php:PHP エージェント ログ ディレクトリ内のすべてのディレクトリを、全員が読み取りおよび実行できるようにし、ディレクトリの所有者が書き込めるようにします。

      chmod -R 755 &lt;php_agent_install>
    • logs:可能であれば、ログのサブディレクトリを全員が読み取り/書き込み/実行できるようにします。

      chmod 777 &lt;php_agent_install>/logs

      ディレクトリアクセス権限777は、組織によっては寛大すぎる場合があります。その場合は単に、このディレクトリを apache/php/proxy ユーザが所有するようにしてください。

  5. この構文を使用してインストールスクリプトを実行します。

    &lt;php_agent_install>/install.sh  [-s] -a=<account_name>@<account_access_key>
    [--http-proxy-host=<proxy_host>] [--http-proxy-port=<proxy_port>] [-e &lt;php_ext_dir>] [-i &lt;php_ini_dir>]
    [-p &lt;php_binary_dir>] [-v &lt;php_version>]
     <controller-host> <controller-port> <app_name> <tier_name> <node_name>
    


    コマンド引数は次のように説明されています。.  

    • -s オプション:エージェントに SSL(HTTPS)を使用してコントローラに接続させたい場合は、必要に応じて -s オプションを指定します。この場合、コントローラポートをコントローラのHTTPSポートに設定します。
    • -a account_name@account_access_key:必要なコントローラアカウント名とアカウントキー。アカウント名とアクセスキーを調べるには、AppDynamics UI の右上隅にある をクリックし、次に [License] をクリックします。 
    • http-proxy-hosthttp-proxy-port<http-proxy-host><http-proxy-port> を設定して、 プロキシサーバを介してデータをコントローラにルーティングします。<http-proxy-host> はプロキシサーバのホスト名または IP アドレス、<http-proxy-port> はプロキシサーバで使用している HTTP または HTTPS ポートです。http-proxy-host を設定する場合は、http-proxy-port も設定する必要があります。
    • http-proxy-userhttp-proxy-password-file: プロキシを使用し、プロキシサーバがログイン情報を必要とする場合のユーザ名とパスワードファイル。 
    • -e オプション:appdynamics_agent.so ファイルの拡張ディレクトリ。UbuntuおよびデフォルトPHP CLIバイナリを特定できない場合に必要です。
    • -i オプション:appdynamics_agent.ini ファイルの ini ディレクトリ。Ubuntu およびデフォルトの PHP CLI バイナリを特定できない場合に必要です。
    • -v オプション:インストゥルメント化する PHP のバージョン。有効な形式は、1 つまたは 2 つの少数点があるバーション番号。たとえば、5.45.4.21 は両方有効。デフォルトの PHP CLI バイナリを特定できない場合、または PHP CLI バイナリがない場合にのみ必要です。
    • -p オプション:PHP バイナリへのパス
    • enable-cli-long-runningtrue に設定すると、長期実行 CLI アプリケーションで PHP を保護します。デフォルトは false. です。Suhosin パッチを使用した長期実行 CLI アプリケーション」を参照してください。
    • --log-dir=<dir>:エージェントおよびプロキシのログが書き込まれるディレクトリ。デフォルトは <php_agent_install>/logs ディレクトリです。
    • --proxy-ctrl-dir=<dir>:プロキシ制御ディレクトリ。指定しない場合インストーラは一時的なディレクトリを作成します

    すべてのオプションを使用する場合、-e-i および -v オプションが -p オプションよりも優先されます。

    Ubuntu では、インストールはルートユーザとして実行する必要があります。また、-e オプションを使用して appdynamics_agent.so ファイルの正しい拡張ディレクトリを指定し、-i オプションを使用して appdynamics_agent.ini ファイルの正しい ini ディレクトリを指定します。

     

  6. PHP-CLI のみをモニタするエージェントをインストールする場合を除き、Web サーバを再起動します。 

インストールに失敗した場合は、「PHPエージェントのインストールに関する問題の解決」を参照してください。

インストールコマンドの例

エージェントをインストールするためのサンプルコマンドを次に説明します。

install.sh controller 8090 -a=PHPCust@XC6v2n8m2$543 myApp myTier myNode

SSL を使用するエージェントをインストールするには、次のように -s スイッチを使用します。

install.sh -s -a=PHPCust@XC6v2n8m2$543 controller1.appdynamics.com 8818 myApp myTier myNode

次のサンプルコマンドは、プロキシサーバーが存在する場合のインストールを示しています。

install.sh --http-proxy-host=myproxyhost --http-proxy-port=8099 -a=PHPCust@XC6v2n8m2$543 controller 8090 myApp myTier myNode