このページでは、CLR クラッシュイベントのモニターリングについて説明します。
.NET マシンエージェントは、Windows をモニターリングして IIS、Windows サービス、およびスタンドアロン アプリケーションにおける急な CLR シャットダウンを確認します。そのようなクラッシュが発生した場合、エージェントにより CLR クラッシュイベントがコントローラに報告されます。エージェントが CLR クラッシュを報告したときに担当部門へアラートを発するには、ポリシーを使用します。
CLRクラッシュのモニタリング
CLRクラッシュイベントの発生時に通知を送信するポリシーを作成します。
- [Email / SMS Configuration] を確認します。詳細については、「メールサーバーの有効化」を参照してください。
- CLR クラッシュに対応する部門にアラートを設定する通知アクションを作成。詳細については、「通知アクション」を参照してください。
- [Create Policy] ウィンドウの [Other Events] で [CLR Crash ] でトリガーするポリシーを作成。アクションについては、上記 2 で作成した通知アクションを選択。詳細については、「ポリシーの設定」を参照してください。
ポリシーを作成すると、.NETマシンエージェントがCLRクラッシュイベントを報告する際にコントローラにより通知が送信されます。
CLRクラッシュの分析と応答
CLRがクラッシュすると、.NETマシンエージェントによりイベントがコントローラに送信されます。アプリケーション ダッシュボードのイベントウィンドウには、選択した時間範囲内におけるサーバクラッシュイベント数(CLR クラッシュを含む)が表示されます。
- アプリケーション ダッシュボードの [Server Crashes] リンクをクリックして、選択した時間範囲におけるすべてのサーバクラッシュイベントを一覧表示。
[CLR Crash] のイベントタイプによるフィルタリングも可能。
個々のCLRクラッシュエントリは、プロセスIDやWindowsイベントログIDなど、クラッシュイベントの情報を表示します。
CLRがクラッシュした後、IISは自動的にCLRを再起動しようとするため、1つの問題が複数のCLRクラッシュイベントを発生させることがあります。
- CLR クラッシュタイプのイベントをダブルクリックして、[CLR Crash] ウィンドウの詳細情報を表示。
CLRクラッシュイベントレポートの無効化
デフォルトでは、.NETマシンエージェントによるCLRクラッシュイベントレポートは有効です。無効にするには次の方法で行います。
- 管理者としてエージェントの
config.xml
を編集。「アプリケーション エージェント プロパティの構成方法」を参照。 - CLR クラッシュ レポート エレメントに
enabled="false"
を設定。「CLR クラッシュ レポート エレメント」を参照。 - AppDynamics.Agent.Coordinatorサービスを再起動します。
.NET マシンエージェントでモニタされるクラッシュイベント
.NETマシンエージェントでは、以下のWindowsイベントログをリッスンしてクラッシュイベントを検知します。
エージェントは以下のソースでイベントレベル Warning
以上のイベントログをリッスンします。
- アプリケーションエラー
- .NET ランタイム
- WAS(Windows プロセス アクティベーション サービス)
エージェントは以下のソースでイベントレベル Information
以上のイベントログをリッスンします。
エージェントは、以下のCLRクラッシュをイベントとしてコントローラにレポートします。
- すべての w3wp プロセスのクラッシュ
- インストゥルメント化された Windows サービスのクラッシュ
- インストゥルメント化されたスタンドアロン アプリケーションのクラッシュ
コントローラでは、すべてのイベントが Warning
レベルの重大度になりますが、これは Windows のイベントレベルに直接的な関係はありません。