AppDynamics .NETエージェントをインストールした後、モニターリングするアプリケーションの種類に応じてエージェントを構成します。

  • Microsoft IISアプリケーションについては、自動もしくは手動ティア命名のいずれかで構成ユーティリティを使用します。トピック内の手順をご覧ください。
  • Windows サービスまたはスタンドアロン アプリケーションについては、最初に構成ユーティリティを使用し、その後に config.xml を手動で更新します。次を参照してください。 Windowsサービスとスタンドアロンアプリケーションの.NETエージェントの構成

単一サーバーで、IISアプリケーション、Windowsサービス、スタンドアロンアプリケーションの任意の組み合わせをインストゥルメント化できます。最初に構成ユーティリティを実行して IIS を構成し、その後に Windows サービスおよびスタンドアロン アプリケーション用の手順に従います。

AppDynamics エージェント構成ユーティリティを使用して、インストール後すぐにエージェントを構成するか、既存のエージェント構成に変更を加えます。ユーティリティは、一度に 1 台のマシンに対してエージェントを構成します。

.NETエージェント構成の準備

  • Windows 用 .NET エージェントのインストールを使用して無効にすることができます。
  • アカウントの認証情報については、インストールの種類に応じて次が必要になります。
    • シングルテナント:ライセンス表示レベルのアカウント権限を持つロールのメンバーシップ。詳細については、ロールと権限を参照してください。
    • マルチテナントまたは SaaS:自分のアカウントのログイン情報が含まれている AppDynamics ウェルカムメール。
  • Ant、VS 2010パフォーマンスツールなど、既存のプロファイラをアンインストールします。既存のプロファイラがある場合、構成ユーティリティによってアラートが表示されます。
  • ティアの命名スキームを決定します。

構成を適用するには、構成ユーティリティによって IIS を再起動する必要があります。ユーティリティからIISを再起動するかが確認されます。再起動しない場合、次回IISを再起動させると構成が適用されます。

ファイルシステムセキュリティ設定

以下のWindowsアカウントには、特別なファイルシステム権限が必要です。

  • アプリケーションプールまたはWindowsサービスアカウントで定義された、Webアプリケーションの実行に使用するアカウント。
  • AppDynamicsエージェントコーディネータの実行に使用するアカウント。デフォルトは、ローカルシステムアカウントです。

必要な権限は以下のとおりです。

  • .NET アプリケーション エージェント ログのディレクトリへの書き込み権限。デフォルト:
             Windows Server 2008 以降:%ProgramData%\AppDynamics\DotNetAgent\Logs
  • .NET アプリケーション エージェントのインストールディレクトリへの読み込み権限と実行権限。デフォルトでは、次のディレクトリです。 C:\Program Files\AppDynamics\AppDynamics .NET Agent
  • Web アプリケーションのインストールディレクトリへの読み込み権限と実行権限。例: C:\inetpub\wwwroot\myapp

.NETエージェントの構成

  1. エージェント構成ユーティリティを開始します。Windows のメニューで、AppDynamics > .NET Agent > AppDynamics Agent Configuration をクリックします。
    Warning: 3rd Party Profiler installed」とメッセージが表示される場合、Yes をクリックして終了し、既存のプロファイラをアンインストールします。

    レジストリエディタを使用し、Windows レジストリでアンインストールプロセスによってレジストリエントリがクリーンアップされたことを確認します。警告メッセージを確認して、削除されなかったプロファイラ環境変数を特定します。

    詳細については、「.NET エージェントの問題のトラブルシューティング」を参照してください。

  2. 構成ユーティリティが、.NET エージェントのバージョン 3.7.7 以前からレガシーエージェント構成を検出した場合、Upgrade Configuration ページが表示されます。次のいずれかを選択します。
    • Yes を選択し、レガシー構成を削除します。次のトピックの「レガシー構成のクリーンアップ」を参照してください。Windows 用 .NET エージェントのアップグレード

      レガシー構成を削除するとweb.configファイルが変更されるため、IISは影響を受けるアプリケーションを再起動します。

    • No  を選択し、レガシー構成をそのまま残します。
    ユーティリティによって、競合するプロファイラはないと判断された場合、または構成クリーンアップの後、welcomeページが表示されます。
  3. Log directory permissions ページで、ログディレクトリの場所を変更することもできます。これを行うには、Change をクリックして、新しい場所を選択します。
  4. 必要に応じて、ログディレクトリの権限を付与するアカウントを入力します。Add をクリックします。警告メッセージが表示された場合は、システムでアカウントが有効であることを確認します。
    ウィザードによって、アカウントのリストが確認されます。
  5. Controller Configuration ページで、コントローラアクセス情報とログイン情報を入力します。
    • AppDynamicsエージェント構成ユーティリティがサポートするのは、1つのサーバーにつきコントローラ1つとビジネスアプリケーションの構成のみです。
      • ティアを使用して、単一のサーバーでインストゥルメント化するさまざまなアプリケーションを編成します。または
      • 複数のビジネスアプリケーションへのサポートを手動で構成します。「.NETの複数ビジネスアプリケーションサポートの構成」を参照してください。
    • コントローラのサーバー名またはIPとポート番号を入力します。
    • シングルテナントアカウントの場合は、アカウントのアクセスキーを入力します。ログイン情報は、コントローラの Settings > License で表示できます。
    • マルチテナントアカウントの場合、Multi-Tenant Controller.  をクリックして、AppDynamics 用のアカウント名とアカウントのアクセスキーを入力します。
    • 安全な接続を確立するには、Enable SSL をクリックします。
      • 信頼できる証明書でコントローラを確実に保護します。詳細については、.NETエージェント用SSLの有効化を参照してください。
      • SSL を有効化すると、エージェントはアプリケーションで ServicePointManager.SecurityProtocol に設定されたプロトコルを使用してコントローラへの通信を保護します。
      • デフォルトで構成ユーティリティは TLS 1.2 を有効化するため、安全なプロトコルリストの最初の選択肢になっています。これはAppDynamicsコントローラへのリクエストだけでなく、アプリケーションからの安全な通信すべてに影響。TLS 1.2 を無効にするには、このオプションの選択を解除します。
    • 必要に応じて、HTTPプロキシ情報を入力します。認証を使用するプロキシの場合は、追加の構成が必要になります。 
  6. Test Controller Connection をクリックして、接続を確認します。
  7. Application Configuration ページで、AppDynamics はコントローラからの既存のビジネスアプリケーション情報を左の列に表示します。コントローラの接続状況は右側に表示されます。
  8. 次のように、コントローラのビジネスアプリケーションを構成します。
    • すでにコントローラにビジネスアプリケーションがある場合は、Existing Applications from the Controller をクリックして、該当するビジネスアプリケーションをクリックします。コントローラでビジネスアプリケーションを定義していない場合、ユーティリティには空のリストが表示されます。
    • New Application をクリックして、新しいビジネスアプリケーションを定義します。スペリングと大文字小文字について注意し、正確な名前をメモしてください。アンパサンドは、アプリケーション名に使用できません。
    • コントローラで構成管理を使用する場合、 Register Machine with No Application をクリックします。
  9. Next をクリックし、Assign IIS applications to tiers に進むと、以下のティア命名オプションのいずれかを使用できます。

IISティアに自動的に名前を付ける

  1. [Assign IIS applications to the tiers] ウィンドウで、[Automatic] をクリックします。
  2. プロンプトが表示されたら、OK をクリックして自動構成の確認を行います。
    構成ユーティリティは構成設定を要約します。
  3. デフォルトでは、Next をクリックすると、構成ユーティリティによって IIS が再起動されます。

    すぐには構成を適用しない場合、ボックスのチェックマークを外します。エージェント構成ユーティリティによって情報が保存され、次回IISが再起動されるときに適用されます。

  4. 先に進み、Next をクリックすると、構成ユーティリティは、IIS の停止や再起動などのアクティビティを記録し、問題を報告します。赤い文字で示される問題のサマリを確認します。緑の文字は、記録されたイベントの中でも特別なものを示します。サマリは警告(W)とエラー(E)を表示します。
  5. 完了したら、Done をクリックして構成ユーティリティを閉じます。 

IISティアに手動で名前を付ける

  1. Assign IIS applications to tiers ウィンドウで Manual をクリックして、Next をクリックします。
  2. IIS アプリケーションを AppDynamics ティアに割り当てるには、右側のティアと左側のビジネスアプリケーションを選択します。ユーティリティによって、割り当てられたティアが太字で強調表示します。

    大規模なIISインストレーションには、Max IISツリー構造プルダウンを使用してすべてのプロジェクトを表示します。大規模なツリー構造の場合、表示されるまで多少時間がかかることがあります。

    新しいティアを作成するには、名前を入力し Add Tier をクリックします。

  3. 作業が完了したら、Next をクリックします。 
  4. IIS をすぐには再起動しない場合、Configuration Summary ページで Restart IIS のチェックマークをオフにします。
    後で再起動して変更を適用することも、リブート後に自動的に変更が適用されるようにすることもできます。
  5. 先に進み、Next をクリックすると、構成ユーティリティは、IIS の停止や再起動などのアクティビティを記録し、問題を報告します。
  6. 構成ログのサマリを確認します。
    構成を適用すると、AppDynamicsは構成アクティビティのログを生成し、サマリを表示します。赤い文字で示される問題のサマリを確認します。緑の文字は、記録されたイベントの中でも特別なものを示します。サマリは警告(W)とエラー(E)を表示します。
  7. 作業が完了したら、Next をクリックします。ウィザードが終了します。

構成管理の使用

  1. [Assign IIS applications to the tiers] ページで [Register Machine with No Application] をクリックして、[Next] をクリックします。
  2. IIS をすぐには再起動しない場合、Configuration Summary ページで Restart IIS のチェックマークをオフにします。
    後で再起動して変更を適用することも、リブート後に自動的に変更が適用されるようにすることもできます。
  3. .NET構成の管理」の手順に従って、コントローラから構成を割り当てます。
    .NET エージェントや .NET マシンエージェントは、構成管理ツールを使用して構成を割り当てない限り、メトリックをコントローラへ報告しません。

トラブルシューティング情報については、.NET エージェントの問題のトラブルシューティングを参照してください。