Android アプリケーションの手動インストゥルメント化

Android アプリケーションをインストゥルメント化するには、最初に使用しているプラットフォームのアプリケーションを構築してからインストゥルメンテーション コードを追加する必要があります。  

開始するには、次の手順を実行します。

1. Android アプリケーションの構築
2. Android アプリケーションのインストゥルメント化 

Android アプリケーションの構築

アプリケーションを構築するには、ご使用のプラットフォームの手順に従います。

• Gradle/Android Studio
• Maven
• Ant

AppDynamics ダウンロードページから AppDynamics Android SDK を取得する場合は、手動ダウンロードを参照してください。

Gradle/Android Studio

Android アプリケーションのビルドを構成するには、次の手順を実行します。

1. Gradle、Android Tools と AppDynamics プラグインのバージョンの互換性を確認します。
2. Android エージェントをインストールします。
3. プラグインをアクティブにします。

Android エージェントのインストール

Android エージェントをインストールするには、ネイティブ パッケージ システムを使用します。アプリケーションモジュール build.gradle で、AppDynamics Gradle プラグインのクラスパスをビルドパス依存関係句に追加します。Gradle と Android Tools の間の互換性のために別のバージョンの AppDynamics プラグインを使用する必要がある場合を除き、com.appdynamics:appdynamics-gradle-plugin:20.7.1 を使用します。 

buildscript {
    repositories {
        jcenter()
    }
    dependencies {
        classpath 'com.android.tools.build:gradle:1.1.0'
        classpath 'com.android.tools.build:gradle:3.4.1' // 3.4.1 or higher
        classpath 'com.appdynamics:appdynamics-gradle-plugin:20.7.1' // this line added for AppDynamics
    }
}
allprojects {
    repositories {
        jcenter()
    }
}

Android Gradle プラグイン 3.4.1 以降を使用できない場合は、Android Agent 20.4.0 以前のバージョンを使用する必要があります。

プラグインのアクティブ化

モジュールレベル build.gradle で、adeum プラグインを以下の例のように com.android.application プラグインの直後に追加します。

apply plugin: 'com.android.application'
apply plugin: 'adeum' // this line added for AppDynamics

アプリケーションが Maven プロジェクトの場合は、次の手順を実行します。

1. <dependencies> セクションに次のコードを追加します。

   <dependency>
      <groupId>com.appdynamics</groupId>
      <artifactId>appdynamics-runtime</artifactId>
      <version>1.0</version>
   </dependency>

   TEXT

2. <plugins> セクションに次のコードを追加します。

   <plugin>
       <groupId>com.appdynamics</groupId>
       <artifactId>appdynamics-maven-plugin</artifactId>
       <version>1.0</version>
       <executions>
           <execution>
               <phase>compile</phase>
               <goals>
                   <goal>adinject</goal>
               </goals>
           </execution>
       </executions>
   </plugin>

   TEXT

Android アプリケーションのインストゥルメント化

アプリケーションの構築が完了したら、次の手順を実行します。

1. アプリケーションキーの取得
2. 必要な権限の追加
3. ソースの変更
4. ビルドの実行

アプリケーションキーの取得

Getting Started Wizard を完了すると、EUM アプリケーションキーが付与されます。このキーは、ソースコードを変更するときに必要になります。場合によっては、複数のモバイルアプリケーションが同じキーを共有できます。

Getting Started Wizard を完了したのに EUM アプリケーションキーが付与されない場合は、「アプリケーションキーの取得」を参照してください。

必要な権限の追加

アプリケーションの AndroidManifest.xml ファイルを開き、次の権限があることを確認します。

<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET"/>
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE"/>

これらの権限の両方が存在しない場合は、追加します。

ソースの変更

1. アプリケーションのプライマリアクティビティを定義するソースファイルで、次の import を追加します。

   import com.appdynamics.eumagent.runtime.Instrumentation;

   JAVA

2. プライマリアクティビティの onCreate() メソッドで、上記の手順 2 から EUM アプリケーションキーを渡す次の行を追加します。

   Instrumentation.start(<EUM_APP_KEY>, getApplicationContext());

   JAVA

3. ファイルを保存します。
   コードは次のようになります。

   import com.appdynamics.eumagent.runtime.Instrumentation;
   ...
   @Override public void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
     Instrumentation.start(<EUM_APP_KEY>, getApplicationContext());
     ...
   }

   JAVA

4. メソッド withCollectorURL および withScreenshotURL を使用してエージェントを初期化する際にメトリックとスクリーンショットを領域内の SaaS EUM Server およびスクリーンショットサービスにレポートするよう Android エージェントを設定します（オンプレミスの EUM サーバ使用している場合は、実装の詳細について、「エージェント設定のカスタマイズ」を参照してください）。

   import com.appdynamics.eumagent.runtime.Instrumentation;
   ...
   @Override public void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
     Instrumentation.start(AgentConfiguration.builder()
       .withAppKey("<EUM_APP_KEY>")
       .withContext(getApplicationContext())
       // The default SaaS EUM Server and Screenshot Service are in the Americas, 
       // so you can omit the following settings if you are in the Americas.
       .withCollectorURL("https://col.eum-appdynamics.com")
       .withScreenshotURL("https://image.eum-appdynamics.com/")
       .build());
     ...
   }

   JAVA

   import com.appdynamics.eumagent.runtime.Instrumentation;
   ...
   @Override public void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
     Instrumentation.start(AgentConfiguration.builder()
       .withAppKey("<EUM_APP_KEY>")
       .withContext(getApplicationContext())
       // Configure the iOS Agent to report the metrics and screenshots to 
       // the SaaS EUM Server in EMEA.
       .withCollectorURL("https://fra-col.eum-appdynamics.com")
       .withScreenshotURL("https://fra-image.eum-appdynamics.com/")
       .build());
     ...
   }

   JAVA

   import com.appdynamics.eumagent.runtime.Instrumentation;
   ...
   @Override public void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
     Instrumentation.start(AgentConfiguration.builder()
       .withAppKey("<EUM_APP_KEY>")
       .withContext(getApplicationContext())
       // Configure the iOS Agent to report the metrics and screenshots to 
       // the SaaS EUM Server in APAC.
       .withCollectorURL("https://syd-col.eum-appdynamics.com")
       .withScreenshotURL("https://syd-image.eum-appdynamics.com/")
       .build());
     ...
   }

   JAVA

   
   

インストゥルメンテーションの確認

ビルドと検証の手順については、「Android インストゥルメンテーションの確認」を参照してください。

Android モバイルエージェントのアップグレード

エージェントに新しい機能が追加されるため、アプリケーションで Android SDK をアップグレードする必要があります。

アップグレードする方法は、プラットフォームのビルドファイルを更新するだけです。

• Gradle/Android Studio

• Maven

最新の Android SDK のインストールと更新のプロセスは同じです。