このページでは、AppDynamics SaaS 展開でのセキュリティ アサーション マークアップ言語(SAML)認証の概要について説明します。

AppDynamics コントローラテナントは、外部の SAML アイデンティティ プロバイダー(IdP)を使用してユーザーを認証および許可できます。SAML 認証を設定する手順については、「SaaS 認証用の基本的な SAML の設定」を参照してください。 

サポートされるアイデンティティ プロバイダ

AppDynamics は、次の ID プロバイダー(IdP)のサポートを認定しています。

  • Okta
  • Onelogin
  • Ping ID
  • Azure AD
  • IBM Cloud Identity
  • Active Directory フェデレーションサービス(AD FS)

HTTP POST バインディングをサポートする他の IdP は、AppDynamics SAML 認証とも互換性がある必要があります。IdP で SAML を設定する際に問題が発生した場合は、AppDynamics アカウント担当者にお問い合わせください。

バインディングのサポート

AppDynamics は、多くの IdP で使用されるオープンスタンダードである SAML 2.0 との ID フェデレーションをサポートしています。この ID フェデレーションは、SAML 要求の HTTP POST バインディングと IdP 応答の HTTP Post バインディングを使用したシングルサインオン(SSO)を可能にします。

バインディングには、次の要件があります。

  • HTTP は要求されたトランスポートです。オプションで、HTTPS トランスポートを構成することもできます。
  • AppDynamics コントローラテナントは、ID プロバイダーへのサインアウトメッセージについて、ID プロバイダーへの認証要求に HTTP GET または POST を使用します。また、IdP は HTTP GET および POST を使用して応答を返します。

AppDynamics における SAML 認証の仕組み

SAML 認証が有効になっている場合:

  1. コントローラテナントのログインページに移動し、アカウント名を入力します。
  2. コントローラテナントによって外部 SAML IdP にリダイレクトされます。
  3. IdP から、ログイン情報を入力します。
  4. IdP によってリダイレクトされ、コントローラテナントにログインします。 

SaaS コントローラテナント UI にログインするには、ユーザーは使用するコンピュータのネットワークを介して、コントローラテナントと IdP サービスのどちらにもアクセスできる必要があります。SAML 応答のグループ属性に基づいて認証ユーザーにロールを割り当てるようコントローラテナントを構成できます。「AppDynamics ロールへの SAML 認証ユーザーのマッピング」を参照してください。

SAML を設定できるユーザー

AppDynamics ロール Account Owner に割り当てられているユーザーのみが、コントローラテナントで SAML 認証を設定し、他のユーザーを Account Owner ロールに割り当てることができます。コントローラテナント UI におけるユーザー権限は、ロールによって管理されます。「カスタムロールの作成と管理」を参照してください。